肥満型か痩せ型かには、親子で体型が似ていることも多いように遺伝要因も軽視できないが、大半の人は極端な肥満や激やせの体型にまではいかず、標準体型である人が『加齢(代謝率低下)』と共にやや太り気味になっていき、身体感覚も俊敏さがなくなって重たくなるという感じになる。
一体何が違うの?「頑張らなくてもやせてる人」の生活習慣10個
頑張らなくても痩せている人は、『摂取カロリーと消費カロリーのバランス』がやや消費カロリーが大目になる生活習慣が自然に確立できている人であり、『食事の分量・頻度・内容』を変えるまでは、ある程度頑張ったり意識して変えたりする必要は出てくる。
これ以上ほとんど食べられないくらいの『満腹感(腹9~10分以上)』にこだわる食事を日常的にしていれば、満腹中枢が刺激される閾値が高くなるので、それよりも少ない分量の食事だと物足りない空腹感が多少つらい、手軽につまめるモノがあれば食べたいという衝動が抑えにくくなる。
小腹が空いた時のために、スナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などを常時買いだめして、ちょこちょこと食べたくなるという『間食習慣』は、一定の頻度や量を超えると肥満・虫歯の原因になるし、常に食べることが当たり前になるので『食べない時間の長さ』が苦になりやすい。
僕も『間食(お菓子・インスタント・パン・シリアルなど)』はしてしまうほうなので大きなことは言えないが、無理せずトレーニングもせずに痩せている人の食習慣は、決められた時間の食事以外はあまりモノを食べないことが多く、生活自体も規則正しく寝て起きているような人が多い。
間食の習慣があると、夜中のインターネットなどでも何かつまむお菓子などがないと口寂しく感じるものだが、間食をしない生活習慣が確立している人は、夜中(晩御飯以降)は食べないなどの制約が無理なく守られている。間食の原因の一つは、精神的ストレスや睡眠不足(眠気を紛らわすため)であるが、運動習慣なしで間食が多くて一回の食事量も多ければ、20代後半くらいからは痩せることは難しいだろう。
記事に、食事前に水を飲むのが良いと書いていたが、食事前に野菜・海藻・蒟蒻・豆腐などのサラダ類を少し大目に食べるというのも、栄養バランスや食事量の調整には良いし、外食する時に『普通盛(並盛)』では物足りないと思って、反射的に『大盛り』にしてしまう人は普通盛を原則とするだけでも変わってくる。まぁ、一回の食事で集中的にがっつりと食べて、後の食事量を減らしたり内容を軽めに変えたりするというのも良いが、『量を多く食べる快感(ストレス解消につながるような味覚・触感)』に耽溺してしまうような食べ方はやはり太りやすい。
身体的・精神的に健康でありしっかり眠れることが、正常な代謝率の高さを維持することにもつながるし、うつ病やストレス性障害などのメンタルヘルス悪化があると痩せたくなくても食欲低下・吐き気などで激やせしてしまう事も少なくなく、『病的な食欲の消失・極端な痩せ』には逆に注意が必要である。
運動習慣はウォーキングでもランニングでも筋トレ・自転車・水泳でもスポーツ競技でも何でも良いが、この中で一番継続しやすいのは『絶対に歩かなければならない状況』を作ればただその区間を歩くだけで良いウォーキングであり、通勤通学でちょっと頑張れば歩けそうな距離から毎日歩くようにしてみると自然に習慣化しやすい。5キロくらいの距離なら、公共交通機関に頼らなくても1時間かからずに歩けるので、時間に余裕がある人は5キロ前後の歩きの習慣化で十分に体型維持くらいの効果はある。
『動くこと』は動かないままだとだるいように感じられるものだが、動くことが日常の動作の当たり前のルーチンになってくると動かないことによるストレス・倦怠感のほうが逆に強くなってくるのが不思議である。筋トレなどもしなければしないままになってしまうが、やるのが当たり前の習慣・リズムができればその流れに乗ってこなせてしまう。
『極端に動かないことの習慣化(できるだけ動かない状態を心地よく感じること)』は、万病の原因になるだけではなく意欲・気力の面でも悪影響を及ぼしやすく、また何も動きたくないし少し動くときつい、じっとしていたいというのはメンタルヘルス悪化(極度の過労・ストレスも含め)の兆候として出てくることもある。最低限の運動習慣をつけるためには、時間や気持ちに一定のゆとりがなければならないという問題もあるが、あれこれ迷ったり疲れている間に30分程度の時間はいつの間にかやり過ごしてしまうものでもある。