一度交通事故を起こして精神的な動揺・興奮が収まらないのに運転を再開すれば、正常な精神状態とは言い難いテンションの為に次の事故を誘発しやすい。事故処理を曖昧にして急いだのも事故の原因。
新潟県田上町長選で当選した佐藤邦義町長は、72歳という高齢による認知力・集中力の低下も交通事故の一因だと推測することもできるが、間に合いそうにない時でも『危険運転・注意力散漫・速度超過』をして良いわけではない。急いでいたからは言い訳にならず、状況によっては他人を死亡させたり障害を負わせる恐れもある。
高齢の佐藤町長が5選もしていることは『地方選挙(過疎地の町村部)の高齢化・形骸化・人材不足とポスト固定化』の典型的な現れで、人口流入がなく人口減少が淡々と続く零細な自治体の憂愁にもつながっている。先日、消滅可能性自治体が話題になったが、変化したくても変化できる人的・経済的な基盤がない閉塞感も強い。
儀礼的な町長選挙の当選証書の授与も大切なことかもだが、日本の地方自治体や過疎地の抱える本質的な先細り・活力低下の予測を考えると、『変化できずに硬直している自治体の現実・事情』の背景が透けて見える厳しさもある。交通事故削減と安全運転励行、高齢者の運転能力も高齢化社会では大きな問題になってはいるけれど。