小保方晴子氏のSTAP細胞問題は、『論文作法の不手際+写真掲載のミス』に加え『STAP細胞の実証的な再現実験』ができないことで、現時点でSTAP細胞の実在は科学的に証明できないという結論に至ったと思う。
小保方晴子氏は『科学者としての実績・力量』が買われて採用されたというよりも、再生医療・万能細胞の先端的研究でアドバンテージを得ようと焦っていた理研にとって、『小保方氏の当時の研究テーマ・発表論文による進捗度合い』が極めて時宜を得たもの、将来性があるもののように映ったからという理由のようである。
小保方氏の理研の採用経緯が取り沙汰されているが、これはコネや不正、外見の採用といった類のものではなく、理研の求めていた研究テーマを現在進行形で進めている研究者の中で小保方氏が有力に見えたから採用したというのが近いと思う。その後の処遇を見ても、能力不足で将来性がない人材を敢えて採用した流れではない。
採用後の処遇・昇進には、笹井芳樹氏が小保方氏を気に入っていた恩恵もあるだろうが、その時点ではSTAP細胞の仮説理論の研究計画も有望だったという前提ありきの優遇だろう。実際的な実験・検証の手順や結果・データの記録が杜撰であった事に、小保方氏も笹井氏も気づかないまま、大々的に発表した結果の騒動だった。