外食・中食産業の企業の勢いが株式市場でも強いが、『家庭の外食・買食率の増加』の追い風を受けているのかもしれない。トリドール(丸亀製麺)は先日の売却後にも更に株価を上げていて、1700円台にまでなってきた。
テクニカルなチャート分析では、前回に買った時の1300円台まで戻る可能性は低いように感じる。トリドール株は保有しておきたい銘柄で1800円台以上になってもおかしくないが、なかなか買い時が見つけられずにいる。
ほっともっとを運営するプレナスも、『2月の株主優待』の関係があるのだろうが株価が2000円より下には落ちない。ほっともっとの店舗に足を運ぶと、昼・夕の書き入れ時は異常に客が混雑していて、売上は良さそうに見える。
あれだけ一気にお客さんが詰めかけると、弁当を作ったり詰めたりする作業も時間との戦いで相当に忙しそうである。時給と業務量との兼ね合いから、こういった外食・中食(弁当屋)の業界で慢性的な人手不足が起こるのも頷けるし、時給1000円以下で繁忙時の仕事をさせるのは酷である。
ほっともっとは、『金芽米』のお米が美味しくて好きなのだが、このお米は一般の米と同じように袋詰めで販売もされている。魚沼産コシヒカリと遜色ない結構なお値段がするが、味のほうもコシヒカリに負けず劣らずなので、お米好きな人なら買って損はないとも思う。。
弁当業界で米の品質管理をおざなりにしている企業は没落するだろう。以前は弁当類の米のレベルは低い水準で横並びだったが、今はコンビニでも大手スーパーでも「米の美味しさの格差」が大きくなった。プレナスは最も米が美味しい弁当屋の一つとして評価している。「低品質の安価な米」を、客はどうせわからないの損得感情で使うのは自殺行為だと思うが、残念ながらそういったお店もまだ多い。
流通大手に限らずスーパーの外注の弁当・おにぎりの中には、コンビニと比較しても「米・海苔の品質管理」をさぼっているというか、顧客の味覚を無視したコストカットがあからさますぎるもの(価格は特別安くない)が時々ある。リピーターなしを覚悟か、足のない買い物難民の足元を見てるのか……最低限の質は保持しないと、同じ値段で美味しい代替品がいくらでもあるのだから、いずれ客に見捨てられる恐れがある。