自転車で「歩行者にベルを鳴らす」のは禁止だが、事前に後ろから接近する自転車に気づいた方が安全…!

自転車のベルは背後からの追抜きの時は、余裕を持ってだいぶ手前から鳴らしてくれるか「横を通ります」とでも声掛けしてくれれば不快ではないが、法律上は歩行者の背後からの追い抜きは最徐行か降車しての手押しになる。

意外と知らない、自転車の禁止事項1位「歩行者にベルを鳴らす」

歩行者と接触しないための自転車の安全運転の道理から言えば、「背後からの自転車の接近に早い段階で気づく」のが最善で、本来は「黙ったまま徐行」よりも「ベル・声掛けをして追抜き(歩行者が抜かれることを理解して端に避けている)」のほうが安全度は上がる。黙ったまま追い抜きは歩行者同士でもぶつかることがある。

歩行者のいる歩道における自転車の安全運転の問題は、「自転車の走行レーンが左右にぶれる事」で、正面から接近する自転車でも「走行レーンのキープ」ができない人が結構いる。歩行者が予め端に避け、自転車の走行レーンを開けていて、自転車も歩行者を認知していても歩行者に近づき危ないケースがある。単純に、まっすぐ走るのが苦手な運転技術の問題か。

自転車は自動車と比較すると、「右か左かどちらかの走行レーンをまっすぐキープできない人の割合」が極めて高く、歩行者としてはこれだけ端っこに予め避けていて、自転車も正面からこちらを認知して近づいているのだから「このままお互いまっすぐ進めば大丈夫」と思っていても、意外に歩行者側に進路がぶれる自転車が多い。

自転車の運転で最も怖いのは、「夜間の無灯火+全力疾走」であり、道交法改正で罰則が強化された今でも無灯火の自転車が相当多い。自転車を運転している本人が、歩行者や自動車をどれくらい注意深く認知しているかが不明なまま(暗いのに電気をつけずに飛ばしていて見えているのか)、突っ込んでくるので不安になりやすい。

背後からの追い越しは、歩行者でも自転車でも「自分が横を通り抜ける旨の声掛け」をすれば一番安全なのだが、自分もそうだが声掛けするのを遠慮し、黙ってするりと通り抜けようとする人が圧倒的多数派だ。歩行者へのベルは禁止だが、「相手が自分を認知しているかどうか」が伝われば余裕をもってどちらかに避けやすい。

自転車の傘差し運転やスマホのながら歩行は一般に危険(傘差しは禁止)だが、「安全確認の頻度・範囲」が少ない(狭い)人ほど危険性が高まる。歩行者でもずっと延々前だけしか見てない人、細かい頻度で後ろからの人(自転車)を確認し歩くレーンを調整している人の違いがあるが、車の運転も確認頻度は事故率と関係する。

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