養護学校で「学校側の配慮なし・保護者のクレーム」などで看護師全員が辞職願!医療ケアのリソースの限界

嚥下・呼吸障害のある養護学校生徒の定期の医療ケアにセンシティブになる親族の気持ちも分かるが、看護師の人的リソースの制約や最大限の努力にも配慮が必要。叱責でなく依願の言い方が基本だろう。

養護学校で看護師全員が辞職願 「学校側配慮なかった」

定期的・頻繁な痰吸引が必要な機能障害は、自分の意思表示ができる人であってもかなり苦しくて煩わしい状況なので、日常的に養護学校に通う子供の痰吸引をしている親にとっては、看護師の吸引タイミングが遅いと感じやすい面はある。タイミングが遅ければ呼吸困難・パニックに襲われる人もいるが、万全の医療ケアは難しい。

看護師と保護者、教員のコミュニケーションが実効性のある形で行えず、保護者の苦情・興奮・不満がモンスタークレーマーのような言動や態度になってしまったのだろうが、有限の人員と仕事の時間枠の中で動いている看護師にとって『可能な医療ケアの範疇』はその人数によって自ずから決まってしまう。

求められている医療ケアをしたいのに、人員と時間の関係でやりたくてもできない状況を放置していたということだが、学校側からすれば『予算の制約』があって保護者が希望する水準の人員までは雇いにくいという話になる。仕事の負担が過重になれば保護者のもしもの不安と看護師のストレス・疲れが悪循環を起こしてしまう。

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