『氷食症』の体験談と鉄欠乏性貧血との相関関係

重度の鉄欠乏性貧血になっていた時に『氷食症』を体験した。確かに貧血が良くなるに従いあれだけ食べたい衝動のあった氷を殆ど食べなくなった。氷食症は、飲物の氷を全て噛み砕き、消費速度が速いので製氷皿の氷が凍りきらないうちから食べるほどだったな……w

体のSOS!“無性に氷を食べたい”に注意
氷食症は夏場だけに氷を食べるのではなく、寒い冬場でも食べたくなる。氷食症の食べ方は殆ど『ガリガリ噛み砕く』であり『口中で舐めて溶かす』という食べ方はまずない。貧血による自律神経の体温調節障害で、口内の温度上昇・熱感があると推測されるが、『氷を噛み砕く独特な食感の快感』を求める嗜癖性もあるのだろう。

貧血とストレスによる軽度の摂食障害(食事量の無意識的な減少・慢性化した食欲低下)との相関も考えられるので、氷食症もストレス性疾患としての要素を持つが、『氷に対する嗜癖』が赤血球数やストレス感受性にかなり影響を受けるのは不思議といえば不思議。貧血改善で氷を食べたい衝動が衰微・消失し、食欲も増進する。

貧血と氷食症との相関関係でいえば、『氷ばかりを余りに食べ過ぎる』ことによって、常に水腹っぽくなって胃腸の消化機能が低下したり腹痛・下痢などの症状が出やすくなったりするので、結果として『通常の食事量(鉄摂取)の減少』を招く。重度の貧血と重度の氷食症は、その症状をお互い強化し合う悪循環を繰り返しやすい。

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