レイ・カーツワイルの“Singularity is Near”:人工知能が人間の知能を超える時。

レイ・カーツワイルは著書“Singularity is Near”で、人工知能が全人間の知能を超えて労働や社会を劇的に変化させる時点をSingularity・特異点と定義した。カーツワイルの想像力豊かな特異点予測は2045年、『自動運転車・遺伝子工学・機械自己複製』もプロセスに含むが、科学技術の極端な進歩には『光・影の両面』がある。

幸いにも病気・事件事故に巻き込まれて早死にしなければ、2045年の景色は何とか眺められる年代。その時は僕も高齢者の一員、その時代の技術・道具・システムなどを素早くキャッチアップできてるか分からないw現代は厳しい未来予測が多い一方、科学知の先端で研究できるような人にとっては面白い材料が増え続けている。

映画『ターミネーター』の文脈でいえば、レイ・カーツワイルや彼を取り巻く未来学者・科学者・経営者は、将来の人類を破滅に追いやるAIシステム“スカイネット”を作る運命にある『悪しき科学技術至上主義者』という位置づけになるか……Singularity予測は開拓的創造のシリコンバレー精神にエンカレッジされる。

車椅子の天才物理学者スティーブン・ホーキング、電気自動車テスラ・モーターズのCEOイーロン・マスクなど『AI否定論者』も多い。研究者によっては核兵器など大量破壊兵器よりも自律性を獲得した高度なAIは危険というが、当面は『機械化・自動化による雇用減少の悪影響』が懸念される。逆の楽観論・理想郷論もあるわけだが、実際の人類の歴史はどういった方向へと科学技術の進歩を活用していくのだろうか。

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