男性の外見(容姿)の重視度は“女性の年齢・文化圏・興味の広さ深さ”にも拠るが、容姿にこだわる男は『自分を見てくれる合う女性』に無関心で、共通点のない女ばかり見ている事が多い。
「ただしイケメンに限る」という嘘――女性は外見を判断の第一にしていない
若い女性で、誰が見ても外見の魅力が抜けている、周囲も美人で華やかな友人が多い、ファッションや髪型、恋愛等への興味以外の関心事が少ない女性(若い外見重視の男が惹かれる型)は、多くの男にとっては『ただしイケメンに限る』というより『住む世界・興味の範疇が違いすぎる女性(会話が弾まない)』である事が多い。
社会的バランス理論では男女の総合的な魅力が釣り合う異性を選択する蓋然性が高いとされるので、財産・職業が影響しづらい若い世代では『容姿・会話のノリ』の影響度が高まりやすい傾向はあるが、外見がダメだからという人は、『普段自分が殆ど見ていない層・文化圏の女性』に『自分の人間性・話題に合う人』がいるもの。
どちらかが高望みしているから、相手に受け容れられないというのも確かにあるが、より多いのは、『自分の興味関心・長所・生き方・話題の広さ深さ』に対しほとんど興味を持ちそうにない反応の薄いタイプの女性(住んでいる世界・話題や趣味のレベルが極端に違う女性)にばかりアピールしてダメなケースなのでは。
人間性の魅力や内面の価値といっても、人それぞれどういった人間性に惹かれるか、どのような内面・話題・知性の水準に敬意や関心を覚えるのかというのは、非常に個人差が大きい。ある人が接し『この人は魅力的な話の面白い人だ』と賞賛する人でも別の人だと『固くて面白みや温かみのない人だ』と反対の評価になる事も多い。
住む世界や文化圏の違いとも関係するが、恋愛や友人関係をはじめとする人間関係の難しさの一つは、相手の心を動かせる会話内容や活動、アピールの仕方がかなり異なるということである。映画や小説一つとっても、物語の解釈を人生観に取り込むような人と全く物語を消費せず、実生活・感覚だけで生きる人は結構生き方も異なる。