人工知能(AI)・ロボット技術が進歩した未来の社会はどうなっているのだろうか?:希望と不安の両面がある

人間と同等以上の人工知能とそのAI搭載の権利のないロボットは『倫理的問題を捨象した未来の奴隷制』か。過渡期に『失業者の増大・関係性の混乱・依存的堕落・少子化加速』等の大混乱が想定される。

クリエイティブな仕事は人工知能に奪われる!? 2045年問題の行方

人間と極めて近しい外観と知性、実行能力を持ったロボットなりヒューマノイドなりが製造された時の最大の問題は、『自我のない有能者としての機械』が人の命令によって『人間の様々な欲望を満たす都合の良い非生物の他者』として自己複製を続ける事の存在意義を、AIが自省的に考えないままでいてくれるかという事かも。

人間の手をかけなくても、『自己複製・自己改良・環境調整のシステム』としてAIが稼働し人間のニーズを満たすような世界だと、人間自身が失業・生活・他者の次元を超え『自分の存在意義』を自己批判的に反省させられる可能性も高い。やる事や他の要請がない終わりなき饗宴は天国かつ地獄(浮遊的な死者の世界)でもある。

それでも人間の脳は『脳内で空想可能なあったら良いなと思う科学技術・システムの青写真』を、時間がかかってもほとんど実現してきた実績を持つ。70年前の終戦時の世界から現代日本を見れば隔世の感があるように、70年後の世界は現代の常識・限界の多くが通じないだろう。

逆に、科学技術・ロボット技術の進歩の反作用やAIに人間側が管理されるようなリスクも有り得るが……それでも新しい技術・道具を発展させて文明社会を革新したいという欲求を、人間が『倫理観・リスク回避』だけで押さえ込み続けるのは難しいのではないかと思う。

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