mixiの四半期決算はパズドラ超えの『モンスターストライクの快進撃』を裏づけるものとなった。SNSのmixiは今やモンスト頼みのゲームの会社か。売上高3.9倍の500億円、営業利益5.2倍の243億円、純利益5.5倍の159億円という驚異的好決算だがゲームの不安定さの懸念で株価はかなり抑えられ気味(逆に下落傾向を示したりする時も多い)である。
モンストはソーシャルゲーム市場で宝くじを引いたようなものだが、スマホのタッチパネル特性を活用した『引っ張って敵・味方にぶつけるというアイデア』はありそうでなかった。『4人協力の共闘プレイ+ぶつかって跳ね返る角度・止まる場所の一定の予見可能性+ダメージバリア・地雷等の属性』で飽きにくい仕組みを作った。
mixiの16年3月期通期の業績予想は、売上高は64%増の1850億円、営業利益は52%増の800億円、純利益は58%増の520億円だが、世界のユーザー数が900万から3000万に増加し更に増加傾向にあるので保守的予測。配当は47円増の129円、PERも10倍以下、成長株のJPX400にも組み入れか。
スマホのソーシャルゲームが流行し始めた時、過去のテレビゲームのパッケージと比較した『クオリティの低さ=仕組みの単純さ・物語性の浅さ・課金ありきのキャラ集め』が批判されたが、パズドラやモンストなどロングセラーは『課金なしでも相当遊べる仕組み』にして課金至上主義に持って行かなかった事も奏功したのかも。
しかし、パズドラの利益が微減してきてガンホーの将来性が危惧されているように、『一つのゲームタイトル』だけに頼るビジネスモデルは、いくらそのゲームの拡張性が高くても限界がある。mixiもありあまるキャッシュを背景にしてモンスト以外のロングセラーのヒット作を、続けて1つ2つ出せる目処がつくかが鍵だろう。