ノーベル経済学賞が、アンガス・ディートン米プリンストン大教授(69)に授与された。『消費と貧困・福祉の分析』が受賞理由だが、インドのアマルティア・センと同じ経済活動を通した社会的な公正・改善を模索する『公共経済学』の学者だという。
貧困の削減と福祉の増進を図る経済政策の根拠として、利用可能な消費選択の経済指標を作ったのだが、当時の経済学では『生産の量・効率』ではなく『消費の量・選択』に着目する視点がとても斬新なものであった。
アンガス・ディートンは、先進国よりも途上国の貧困・福祉の問題を改善する政策提案に役立つ経済指標を確立した功績が大きい。GDPを人口で割った個人の平均所得(一人当たりGDP)だけを見ると『格差の問題』は見えづらくなるが、具体的な消費データの品目・量の変化を把握すれば貧困度が見えやすくなると指摘した。
国力の指標とされてきたGDPや個人の平均所得よりも、『消費行動の定量的な分析』の重要性を示した経済学者である。消費税率の引き上げが、家計の消費支出に与える影響についての研究もある。消費税の逆進性及び低所得者対策の必要性などとも関係する研究だが、貧困でも生存の為に必要な最低限度の消費水準がある。
PC通販大手DELLが、データストレージのEMCを約679億ドル(約8兆円)で買収。桁違いのM&Aだが、スマホに押され低迷するDELLにとって、BtoBのクラウドストレージに資源を集中させる意義はある。EMCの売上は244億ドル、単体でも稼げる企業。DELLが日本企業だったら取らないリスクだが。
投資ファンドMSD Partners、Silver Lakeと共にEMCを買収とあるので、DELL単体の投資額は分からないが、EMCという企業はHP(ヒューレット・パッカード)もM&Aを望んで交渉していた企業とある。クラウド分野における相乗効果は大きいが個人向け端末が競争激化で儲からなくなっている。
ジャンプ連載中の『シティーハンター』は読んでいたが、ちょうど『エンジェル・ハート』になる頃には漫画を読まなくなっていた。しかし上川隆也と三吉彩花のドラマ版『エンジェル・ハート』はストーリーを知らないのでより楽しめる。新垣結衣の『掟上今日子の備忘録』はリアルタイムでは見づらいが、Huluで見るかな。
『エンジェル・ハート』……香(相武紗季)の香瑩(三吉彩花)への心臓移植からストーリーが展開するので、心臓の鼓動のドクンドクンが強調される場面が多く、心臓が悪い人は精神交互作用(鼓動に意識が向かいすぎること)で体調が悪くなりそう。まぁ、呼吸・脈拍に敢えて注意を向ける事には、自律訓練法的な効果もあるが。