mixiの『恋愛トピ』で40代の婚活中の相談者男性が、条件がありすぎるや自分の魅力とのバランスが取れてない等と叩かれているが、条件面の釣り合いではさして高望みではない。だが現代では言葉・文字のコミュニケーション力が低いと、婚活や仕事に限らず『自分の本音・魅力』が伝えきれず損することは多い。その例に感じた。
外見・年齢の知覚的魅力がないもあるが、『(ある程度真面目に生きてきたのに)流暢にしゃべれない口下手・気の利いたフレーズのない寡黙』が今ほど認められにくく損する時代はなかったかも。条件はそこそこでなぜ婚活が上手くいかない?の問いは、返信にある『経済的条件がダメでも女性を楽しませていつもそれなりに相手がいる男性』の裏返しでもある。
昔と今では男女の価値観がかなり変わったが、昔の男は『よくしゃべる面白いだけの男(巧言令色)には価値がなく、無口で黙々と働く男に価値があった』が、今は一定の経済力があっても『頑固さ・男尊女卑(精神的DV懸念)・ユーモアや面白みのなさ』は避けられやすく、一緒にいて楽しい安らげるの付加価値が求められる。
この相談者の婚活が上手くいかない一つの理由は、『自分と結婚すれば経済的にはそれなりに守れる』だけを押し出し、『自分の性格・価値観・人生観(女性観)・話し方などの面での魅力(結婚したらこんな対話や人生設計を楽しくできるのアピール)』が皆無な事。自己紹介文だけでもプレゼンのできる人に編集して貰うと良い。
人間の心に訴え掛ける言葉・文章を、自分の頭から紡ぎ出せるか、リアルで一緒に行動する場面でまた見たくなるような表情・動作・生き様を示せるかというのが大事ではあるが、『広義の言語能力・コミュニケーション力』が欠けていると、他によほどの魅力がないと他者からは好かれにくい、段階的な関係・対話の学びも必要。
逆説的に、極端に容姿の良い美人・イケメンになると、言葉や文章といった自分の内面の深みの記述と伝達によって相手を魅了する必要がなく、ファーストコンタクトで気持ちを掴みやすいので、笑顔は良いが「メールは超短文・話し言葉も含蓄は薄い・価値観も世間通り・複雑に物事を考えない」といった人も多い印象はあるけれど。