『人生の正午』の中年期に心の健康(メンタルヘルス)を維持するにはどうすれば良いのか?

中年期をユングは『人生の正午(斜陽の始まり)』と読んだが、仕事・家庭での自分の到達点が見え上昇志向の限界に直面、仕事人も家庭人も自由人も改めて『自分とは何者か』の問いと向き合わされる。

中年期の心の健康に必要なのは…「趣味か仲間との運動」

中年期の心の健康が悪化する要因は大きく分けて、『職業面における自分の限界の認識・相対的な影響力の減少』と『家庭面における子供の自立・配偶者との心理的距離による孤独感・会話不足』の二つがある。職業と家族によって支えられたアイデンティティの変化と再構築の必要に迫られるが、その手段は多様ではある。

中年期はよほど社交的か昔からの友人知人のつながりを維持しているかでないと、仕事関係以外の人間関係の範囲が非常に狭いかない状態になりやすい。話し相手が同僚・夫婦・子供しかいない人も珍しくはないが、それまで当たり前と思っていた所属・働き方・人間関係が緩やかに変化して対応に遅れを取りやすい時期でもある。

中年期に起こり得る最大の心理的危機は『リストラ・退職による失業・収入減・居場所喪失』と『仕事・職探しが上手くいかない事(家計確保・ローン返済が不能になった事)による夫婦・家族関係の悪化や離婚』だが、この両者に一気に襲われて他に頼る人間関係・人生再建の方途がない場合メンタルが折れれば自殺リスクもある。

中年期に限らないがメンタルヘルスに対する負荷は『貧困・孤独・裏切り・居場所喪失(役割喪失)』に集約されるが中年期以降は『それまで積み上げてきた財政的・対人的な基盤』が崩れるストレスは致命的ダメージになり得るので、基本は保守的になるが、時間・労力の配分の偏りが知らぬ間に人間関係の距離を生む。

義務的な仕事とは別に、趣味・ライフワークを持つことの重要性は『他者の愛情や評価に振り回されずにずっとコミットしたい自分の領域・軸』を持つという意味ではストレスマネジメントに役立つ。趣味や運動(スポーツ)でつながる仲間関係の良さも、親和・対話の欲求を満たせるが深い利害や情緒の衝突が起こりにくい所かも。

趣味でも運動でも気軽な仲間でも良いが、人間のメンタルヘルスを極端に悪化したり混乱したりさせる一つの要因として『誰とも関わらずに話さない孤独・偏屈化』と『他者への過剰な依存・執着』がある。『一人の時間・家族(親密な相手)との時間・友人知人との時間』などを自分の生き方に合わせ調整する事だろう。

「男運が悪い女」共通の特徴5つ

『男運が悪い女性を自業自得と叩く男性(なぜ俺を選ばない)』も、自分の思い通りに動かない女性を精神的に虐げて嫉妬深そうな点では、モラハラや性格で五十歩百歩な気も…性的な魅力と人間性・人生観の深み、経済生活の安定は別物で両立しないポイントもある。

スポンサーリンク