子供のネット依存6.4%はむしろ少ない印象。人の脳はネットとの相性が良く認知拡張的に耽溺しやすい。子供はネットでのやり取りであっても『リアルの人間関係の延長の問題(連絡が遅いとか無視したとかから始まるいがみあい)』が絡みやすい。
「ネット依存」の小中校生6.4%、「日常生活でイライラ」ネット上でトラブルも…兵庫県の初調査で判明
ネット依存症と一括りにいっても、『リアルの人間関係・経済との相関が強い依存性』『バーチャルなゲーム・映像や文字のコンテンツとの相関が強い依存性』『ポルノ・出会い系との相関が強い依存性』など様々あり、『物理・知覚的な世界(リアルな生活・仕事・対人)』への適応性がどれくらい障害されているかが問題となる。
ウェブのディレクターやプログラマー・SE、ゲーム開発者などIT関係の仕事の人が、毎日長時間ネットをしていても睡眠時間が確保されていて健康状態が維持されていれば『ネット依存症』の精神病理とは言わない。ネット依存の不適応は『義務的なリアルの時間割設定や行動様式に従えない・心身の健康を崩す』に集約される。
人間の脳と身体の健康を保つ為には、『物理的・知覚運動的・対人的な世界(=リアル)』と『仮想的・情報知識的・無時間的な世界(=ネット)』のバランスが大切だ。人の脳は認知拡張的に新たな刺激・情報・楽しみを求めて『広義のコンテンツ』をフィルタリングしてるがネットはその興味対象候補が無限なので依存性が強い。
身体性の知覚・運動や対面コミュニケーションがない『脳だけの情報知覚』に耽溺してしまうと、身体の健康が悪化するだけでなく、『現実感覚の鈍麻・時間感覚の喪失・対人関係(実生活)の億劫さ』など心身両面における弊害が目立ちやすくなる。数日眠らないような極度のネットゲーム依存では生理的異常での死亡例もある。
アウトドアの遊びもインドアのネットも好きだが、身体も脳もどちらかだけに大きく偏って長時間耽溺し過ぎると、体調も壊しやすくなるしメンタルヘルスも悪化しやすくなるように思う。ネットは物理的・時間的制約が感じにくいだけに、『読み書き・雑談・コンテンツが好きな人』は終わりなく楽しめる場だが切り替えが大切だ。
手を洗わないのは不潔に感じるが、『中途半端に水で手を濡らすだけの洗い方』は細菌・ほこりの付着率を上げるだけ。洗剤を使って手もみ洗いをし、エアーでしっかり乾かすまでできる人は相当少ない…
ちょろちょろ出る水に、指何本かだけ軽く浸してズボンで拭くか自然乾燥で終わりの洗い方も結構多いが、『手指を綺麗にする目的』からすれば逆効果だろう。まぁ、自分も適当な手洗いが大半なので人のことは言えないが…時に神経質なほどの手洗いをして、仕上げに必ずアルコール消毒までする潔癖な方もおられるが。