ロボットの外見が人間に中途半端に近づくと不気味に感じる『不気味の谷』は、『生命か非生命か・人間か非人間か』を区別する認知モジュールの混乱に原因があるのか。ヒューマノイドという科学技術の夢。
SF的な想像力が刺激されるが、人間の科学技術が『知覚的な不気味の谷』を超えるロボット(ヒューマノイド)を製造し、社会の倫理感覚が『ヒューマノイドの量産+マンパワー・性的対象の代替化』を許せば、人類は『人の力の需要が激減したユートピア』の中、生物種としての寿命を終える可能性がある。
人と区別がつかないロボット創造・利用は、『旧約聖書 創世記』にある神による人間創造と相似形を為す行為としても解釈できる。『命令権を持つ創造者(人間)―権利のない何をさせてもいい被造物(人と同じ見かけのロボット)』は、人間の存在根拠や倫理・尊厳を根こそぎ壊す危険性(非実在的パーソンの侵害)がある。
100年程度の時間軸では、人と区別がほとんどつかないようなヒューマノイドや人工知能が完成するとは思えず、そもそも生物の身体組成を人工的な素材・機械で完全に再現することが不可能に近いように思うが。非生命を生命にどこまで似せられるかの技術的障壁だが、DNAはじめ元の素材・仕組みの違いが大きい。
教え子の論文盗用疑惑は福教大でも前にあったが早稲田大でも。ウェブ以前にも直接間接の論文盗用はあったと思うが、教員側に『研究者になるわけでもない・本人に使い道もないから』の甘えもある。
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