北アルプスの穂高岳や立山連峰の剱岳は登山者が憧れる日本屈指の絶景の名山だが、標高の高さ・足場の悪さ・ハシゴや岩場など危険要因も多い。十分な下調べと準備をして、できれば登頂経験者の同伴が望ましい。
日本各地にある低山(厳冬期以外)であれば、登山道を登るコースを行くならば『道迷い』以外の致命的リスクはあまりないが、3000m級の日本アルプスの高山はGWの連休前後の季節はあまり登山に良い季節(危険の少ない季節)とも言えない。残雪や雪解けの山・岩場は非常に滑りやすく、低山にない落石・雪崩もある。
高山と低山の大きな違いは『落ちればおしまいの集中力を要する(人によって恐怖感も出る)岩場・ハシゴ・ロープがある』や『気温の低さ・風の強さで長時間の滞在に死亡リスクが伴う』ことだろう。長野県はじめ標高の高い山は一部に集中しているので、他地域の人は連休時くらいしかまともに登れないのも遭難要因にはなる。
登山の遭難の要因として、『道迷い・怪我や病気(行動不能)・雪崩や落石・気温低下(日没までに下山できない)』など色々なものを想定することはできるが、登山で遭難を回避するための大原則は『登る山についての事前の下調べを入念に行う+実際の登山で不安や心配を感じたら勇気を出して引き返す(場合によっては登山を中断して下山すること)』である。
それでも、予期せぬ雪崩・落石・滑落などによって大怪我をして動けなくなったり、道を間違えて元のルートに戻れなくなったりするリスクは常にある。登山には確実な安全はないという意識も持ちながら、自分たちにできる最善の注意と準備をしておくしかないが、登山をしない人や登山の知識・歴史・文学などに何も興味がない人からすれば、山の事故・遭難は自業自得と思われがちなものではある。
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