中学1年生の男子が14階から転落死で自殺の可能性:菓子の持込みでの厳しい指導

中学生くらいの世代の自殺が目立つが『長期の深刻ないじめ・虐待』を除けば、『悲観主義・自己否定に根ざすメンタルの不安定と思春期の過敏さ』が自殺企図の原因になりやすい。菓子持込みの注意が自殺の原因になったのではないかというのが記事の論調ではあるが、『いじめ・虐待の有無の確認』と合わせ『本人が何を感じて考えていたのか』を明らかにして自殺予防の対応に活かすことが必要なのではないかと思う。

中1男子が14階から転落死、自殺の可能性 東京・大田

お菓子の持ち込みを注意されたことだけが原因ではなくて、元々、中一男子本人に『人生がつらい面白くない・嫌々ながら学校に義務的に行っている』などの悲観的というか厭世的な側面があったのではないかと推測する。菓子という本人には瑣末な問題で厳しく注意され、逃避的受動的な攻撃・衝動で自殺した可能性もあるか。

しかし学校・会社は『本人にとって枝葉末節な問題で理不尽な注意・叱責などを受ける可能性のある場所』であり、そういった集団規律・上下関係の学習によって社会適応させる目的性を持つ。大人の先生にとっても本心では『菓子の持ち込みなど瑣末』の意識はあると思うが、怒られたり人格批判されても長く落ち込む必要はない。

学校の先生も企業の上司も『本質的・自分個人ではどうでもいいような小さな事でも重大事として本気で怒っているように見せなければならない』意味で、感情制御・規範重視しなければならない大変な仕事ではある。叱る・怒るも普通は精神力を浪費する、菓子など見て見ぬふりが楽だが、敢えて注意してくれているとも解釈できる。

ただ自分の問題や苦悩で精神状態がひどく落ち込んでいる時に『自分にとって瑣末な問題』にしつこく突っ込まれて注意・叱責されると、『それならどうでもいいや』という開き直り・逃避的発作的な自殺衝動が芽生えるリスクはあるので、先生も生徒がどういった生活状況や心理状態にあるか観察して指導しなければならない。

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