日本における在日に対する差別感情と世界で蔓延するヘイトスピーチの危険性

ヘイトスピーチとは『在日韓国人の一人の金容福の個人的動機の殺人』と『韓国人全般への憎悪・悪意』を混同し、『容疑者以外の悪意・犯罪のない在日』にも恐怖・不安を与える憎悪表現である。

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ヘイトスピーチの何が問題かというと『人種・国籍・民族・性別・宗教』などの本人の自由意思や努力では殆ど変更不可能な属性によって、『あなたは?だから悪人・敵であるはず』や『あなたは?だから侮辱されて攻撃(殺害)されても構わない』にまでエスカレートした過去の歴史や現在進行形の差別・紛争などがあるからである。

在日韓国人(韓国の民族右派の日本人)に対するヘイトスピーチの問題点は、『私は別に日本人(韓国人)が嫌いではないし仲良くしたいと思っている韓国人(日本人)』も大勢いるのに、そういった『共感性・中立性を持った外国人の存在』が暴力的な憎悪表現でかき消されてしまう事にある。

『人種・国籍・民族』に対する差別と憎悪をぶつけるヘイトスピーチは、同じ日本人でも好きな人もいれば嫌いな人もいるという当たり前の現実を見失わせ、『韓国人(日本人)ならみんな日本(韓国)を嫌っているはず、そうでなければ裏切り者だ』という同調圧力で個性・善意・中立を抑圧してしまう。

『自分に危害を加えた特定の韓国人(日本人)に対する嫌悪・反感』なら分からないでもないが、歴史を学んだりニュースを見たりして、『韓国人(日本人)はみんな憎むべき敵・品性下劣なクズ』とまで思い込んでそれを実際に表現するならかなり危険で、個人の内面・生き様を見る視点を忘れると群集心理の暴走に巻き込まれる。

戦時中の鬼畜米英(毛唐・不逞鮮人)とか欧米のイエローモンキー(東洋の醜い猿)とかもヘイトスピーチの宣伝戦略だが、自分が直接関わってもいない人間(人種・民族・国家など自分とは異なる属性を持つ他者)を殺しても構わないと思い込ませる洗脳的な影響力を持つことがあり、虐殺の背景にヘイトスピーチがある事は多い。

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