中年男が『この年になると色っぽい話もない』と嘆くと、同世代の女が『男ならカネがあれば遊べる店もあるが女はもっとない（家庭も世間も許さない）』と返す…未婚・単身が増えれば、女性のニーズを反映した風俗（女性キャスト）の需要も増えるか？

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風俗業いうと異性関係や性的なものをイメージしやすいが、女性がイケメンを呼ぶのではなく、好みのタイプの女性を呼ぶレズを選ぶという心理は分からないでもないか。欧米の調査では女性の結構な割合は潜在的にバイセクシャルで、性的＝性格的・身体的にも女性の方が軽いスキンシップで接していて癒されるとか。

“美・癒し・受容”の原型的なものは『男性・父性』よりも『女性・母性』にあると感じるのは恐らく男だけではなく、女性の柔らかい身体性は安心できる原体験とも重なるのだろう。無論、過去のトラウマや確執で女性嫌いな女性もいるが『笑顔で対応・共感・受容してくれる魅力的な女性』は女性にも概ね人気がある。

近年、女性の貧困やシングルマザーも取り上げられるが、中高年男性の孤独と同様、一定以上の年齢で家庭関係が順調でなければ女性もまた孤独になりやすい。恋人・配偶者がいても日本はレスになりやすく性的に無関心になると相互理解の確信も揺らぐが、本質的に内向性を抱える人は孤独といえば孤独な存在ではあるが。

裸の付き合いというと違うニュアンスになるが、他者に裸体を晒す（見せる・見る）・他者の体に触れるだけでも『特別な関係・心理的な距離』は生まれるわけで、好ましい相手が『自分を受容してくれた感覚』で癒されるのだろう。一般社会では他者と距離を置いて無関心で終わるのがデフォルトではあるので。

風俗は視点を変えれば、自分を晒して相手が求めるものを与える意味では最大限のサービスをする仕事でもある…カウンセラーは対人援助のプロですが、精神分析の禁欲原則など『クライエントの欲望の直接の充足・身体接触』は基本的にNGで、そういった面での癒しの魅力がない事もある。

他のサービスはいくら親身になって丁寧に接しても『客のためでも性的部分・身体接触だけはNGの倫理と常識の壁（性は愛情・特定の相手だけと結合）』が当然あるが、それがなくて直接に要望を満たす特殊性がある。その特殊性に根ざした欲求は、本来であれば『プライベートな恋愛・結婚などの男女関係（信頼関係）』の中で満たされるべきとする社会規範・倫理規範の影響は強いのである。