現代人に増える『仕事をしたくない・働きたくない気持ち』にどう向き合えば良いか?:職場がホームかアウェイかも関係

専門・技術・分野にもよるが、思考を積み重ねて自己分析を深めれば仕事に適応しやすいかというとむしろ逆かも。思考より行動・生活が先にあって、『初めから自分に合う仕事』より『仕事をしながら合う感覚を固める人』が強いだろう。

働きたくなさすぎる……転職3回目の20代半ば、どう生きる?

あれこれ考えたり知識・情報・言葉を操作して稼げる仕事は、学問・創作・文筆(編集)・ウェブ等のジャンルに限定されるわけで、大半の仕事は職場に行きそこで体を動かし他者にアプローチする事で対価が生まれる。仕事の好き嫌いは『人・物・技術・知識・資格・市場・時空の固定度』へのコミットの割合にも関係する。

1990年代以前と比べると人生のイメージの個人差は大きくなり、ウェブ・スマホをはじめ情報・娯楽環境もガラリと変わったので、『単純さ・繰り返し・合わない他者に耐える型の労働適応』が下がったか。現代人は脳が新たな情報の刺激に晒され注意散漫やハイになりやすいが、労働と報酬は劇的に変わったわけではない。

お金があれば現代社会は仕事・職場以外の私的な楽しみや文化的活動は劇的に増えているとも言えるが、刺激や誘惑の氾濫が労働意欲にも関連する。自分に合っている仕事か否かは『仕事中の主観的な時間速度』を感じてみると分かる。好きな仕事、特に頭脳労働は、早朝から深夜までやっても飛ぶように過ぎて時間が足りなくなる。

楽しい仕事は人間関係も重要だが、例えば学生時代に雰囲気の良い飲食・小売でアルバイトをした人で『バイトが楽しみ・バイトの仲間と会うのが楽しい・終わってもまだ休憩室でお喋りした』という経験をした人も多いはず。大人になると生活・責任・ストレスで無邪気に楽しみにくいが、職場がホームになると嫌ではなくなる。

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