医学部生だけでなく指導役の研修医までわいせつ犯で逮捕されるのは前代未聞だが、高学歴者や知的能力が高いから『モラルが高い・女性にモテる』でもなく、高いプライド・権威を欲求不満でこじらせる人もいる。
知的能力が高いのに、すぐに露見して全てを失う幼稚な準強制わいせつなどを実行する愚劣さはなぜなのかとも思うが、勉強・医師免許(国家資格)以前に『男女の恋愛関係・性的関係のプロセスのまっとうな進め方(女の口説き方)』くらいは経験的に学んで断られたり振られたりの嫌な思いもしながら試行錯誤でやっておくべき。
泥臭さというか、自分の存在・魅力をいったん否定される(努力しても好みの女性にまるで通じず他のイケた男にさらわれる等)トライアル経験ができないのも、医師になる人並み以上の自分が拒絶されるわけにはいかないという肥大した権威的自己像が影響する。特別なイケメンか対異性のコミュニケーションの達人でもない限り、若い時期、魅力ある女性より優位かつ確実に事が運べないのは常態と思っていたほうが良い。
並大抵の男・女よりも自分はエリートで上位者とでもいうような潜在的な優越感・プライドを持つ人は多くいるが、逆説的にこういった自意識が強いと『恋愛・性愛では臆病で下手』になりやすい。将来性や社会経済的能力では上でも、異性としての魅力・対話・誘い方が問われる男と女が一対一で向き合う場面ではルールが変わる。
中年期以降は、社会経済的能力や職業上の信用・権威が有効な場面は婚活・結婚生活を中心に増えるが、学生時代や20代半ばくらいまでの男女関係では『自分の個性・外見・話術的なコミュニケーション』を抜きに、医師や法曹の卵だからと若い魅力ある女性を相手に圧倒的優位とは言えないのである。
そもそも論から言えば、準強制わいせつなどの犯罪を起こす学生のおかしな特徴として、『複数で犯罪的な性行為をしようとするホモ・ソーシャル性』がある。好みの女性がいたら複数で合コンをしていても『一対一の関係・二人で落ち着ける状況』に持ち込みたいと思うのが普通と思うが、連れションよろしく性犯罪は解せない…汗
なぜこんな将来性のあるエリートや安定した高所得の職業の人が、馬鹿げた女性絡みの事件で失墜するのかの理由は色々考えられるが、現代では『先生と呼ばれてきた権威的な職業に対する周囲の評価』が過去よりは一段落ち、昔の『お医者様』のような無条件の尊敬・承認までは得られない為、他に欲望・承認が逸れやすいのもある。