〇タクシー運転手の踏み間違えなのか、プリウスの回生調整ブレーキの欠陥なのか、詳細な解析を待たなければ分からないが、300mもブレーキが反応せず制止できない欠陥があれば致命的なものになる。
2010年に同じプリウス30系のブレーキのリコールがあったが、『ABS作動時のブレーキの効きの遅れ・弱さ』に対応するもので、プログラム修正が行われたという。ユーザーの不具合報告で走行距離が10?20万キロ以上など長くなると、制動距離が延びるといった問題も指摘されているようだが、事実関係は不明だ。
ブレーキが効きにくい不具合は、どんな車種でも整備不良やパーツの経年劣化で起こり得る問題だが、プリウスなどのハイブリッドカーのブレーキでは『コンピューターによる電子制御』があるので、物理的なパーツやブレーキ液の問題だけでは分からない部分がある。人間の操作も記録されたイベントレコーダーの解析が待たれる。
ブレーキが効かないという状態が、具体的にどんな状態なのか報道はないが、ブレーキペダルに反力(踏み応え)があったかなかったかでも故障の種類は変わる。防犯カメラでブレーキランプの点灯が確認できれば、踏み間違えの有無は判断できると思うが、サイドブレーキを踏むかPボタンを押せばもう少し速度は落ちていたかも。
プリウスのエンジンのスタートボタンは、走行中には誤操作の防止のために押せないようになっているが、スタートボタンを連打するか2秒以上の長押しをすると、エンジンが強制停止するようになっているという。パニックになるとPとスタートボタンは目に入りにくいだろう。直前の車にぶつかっていたら死者はでなかったかも。
〇中絶手術とあるが死亡した23歳女性は胎児の発育不全による『稽留流産の処置の中絶』で誤解を招く書き方だ。見出しの付け方に配慮すべき。『産科指定医の無資格・手術ミス・死因と責任』は別個の問題。
〇昔から乳幼児が突然いなくなる神隠しのような事件はあるが、2歳で2キロも離れた山にまで移動していたとは驚き。当日は幸運にも夜の気温が高かったらしい、2歳で相当の脚力・生命力・運のある子だな。