野崎幸助氏の『紀州のドンファン~美女4000人に30億円を貢いだ男』……若い美人・性への過度にこだわる人生観

27歳愛人に6000万相当を盗まれた和歌山の資産家・野崎幸助氏(74)が『紀州のドンファン~美女4000人に30億円を貢いだ男』を出版した記事。色ボケ貫くぶっ飛んだ爺だが、戦後の赤貧からいい女を抱きたい欲だけで数十億の資産を築いたシュールな変則の一代記。

ニュースは結局、好きな若い男に貢ぐためのお金を女性が野崎氏から盗んでいったという話になっていたが、『本心の部分での男性に感じる魅力』では若くて(若くなくても同世代前後の)格好いい男には通常勝てないものである(苦笑)

昭和には小指を立て『私はこれで失敗しました』のテレビCMもあったが、女(不倫・飲み屋・風俗)にのめり込んで金銭・職業で深刻な挫折や犯罪(背任横領等)に陥る男は昔からいる。約30億円も女に浪費して資産が続くのは異常だが、70代で27歳に『(カネならやるのに)なぜ裏切ったのか』と本気で思うのは如何か…

27歳のハーフ美人に惚れ込んだ野崎氏は、6000万相当のお金・貴金属を盗まれた事よりも、『あんなに大切にして信じていた女性に裏切られたショック』が大きかった(今まで見る目があり女性に裏切られた記憶がない)と述べるが、窃盗の動機は『若い男に貢ぐため』だったそうで二重三重に女性を見る目がないと思えるが。

野崎氏は『真剣に結婚してもいいと考えていた(結婚して自分が死ねば盗まなくても全財産が手に入る)』と上から目線でおっしゃるが、やはり27歳美女からすると『大金持ちの老人』より『(金はないが)好みの若い男』に価値があったわけで、野崎氏の憤りは自分自身にもう男の価値がない事を女性が間接に示した事にある。

被害の金額や今までの女性への浪費額が大きく目くらましになってるが、構造は『中高年の男が浮かれて入れ込んだ飲み屋・風俗の女性に別に本命の若い男がいて、自分が払ったカネが男に流れていた』という余りに古典的な男性のプライドの傷つきに過ぎない。紀州のドンファンというが、二世皇帝胡亥よろしく末路は悲惨なような。

加藤茶の年の差結婚はまだましだが、いくら資本主義といっても、『財力があれば異性としての魅力や若さを代替できるの考え方』は本質的には浅はかで、その場限りのサービスや遊びを買うなら分かるが、紀州のドンファンのように50歳差の孫同然の女性に『本気+上から目線』で臨めば痛い。本心の恋愛感情があるはずもなし。

カネがありすぎてエゴの泥沼にはまり、死ぬまで煩悩の炎で焼かれるのが幸せか不幸かは分からないが、若くて人目を引く美貌や性的魅力を持つ女性(総合的に芸能人・女子アナ等までいかない)も、その魅力を適応的に活用する知性・見識がなければ『自分の影響力の過信・濫用(男の安易な利用)』で道を踏み外す事は多い。

野崎幸助氏と27歳のハーフ美人の事件の構造は『お金さえあれば女は思い通りになる』と『美貌と性・若ささえあれば男は思い通りになる』という資本主義の道具的なエゴイズムのダイレクトなぶつかり合いで、お互いに『相手の存在・人格・生き方そのものには何の関心も魅力も感じてない点』で空虚な同じ穴の狢なのだが。

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