○第106回・看護師国家試験の難易度が上がったというニュース。『長文読解(国語力)・マイナー疾患・医療関連法規(食品衛生法)・記入式の設問』などが要因らしいが、厚労省は『知識ベースの判断力・複数科目の知識統合』を今後重視し改変するという。当面は合格率9割は据え置き、合格基準点が下がるだけで影響は小さい。
看護師の人員不足は深刻化しており、(研修経験・状況判断が活かせるなど)国家試験の実践的な設問趣旨の変更はあっても、合格率90%前後を極端に落としてふるい落とすような試験にはしないだろう。次の国家試験から本格改変されるらしいが、看護師養成の専門学校も対応を急ぎ合格基準点の大幅下落も抑制されると思うが。
一方、仕事・収入の安定度から高卒者における看護師志望率(医療関連の専門学校希望者)は高まっているともされ、看護師養成学校は増設される可能性が高いようだ。希望者自体が大幅に増えれば合格率の若干の切り下げや基準合格点の最低ラインの引上げもあるかもしれないが、心身共にハードな仕事だけに定着率も課題になる。
専門職養成は国策的なものだが、法曹養成のロースクールが需給予測を見誤ったり、進学してくる学生の基礎知識や学力の落差が極端にあって上手く合格率を上げられなかったりしたように『市場・能力・資質との兼ね合い』における『量と質の担保』が難しい。量ばかりの粗製濫造もまずく、質にこだわりすぎる人員不足もまずい。
○金曜に仕事を午後3時に終えれば『働き方改革・消費拡大』ができるは、業績・時給と関係しない給与が固定された層には当てはまるが、お金はあるが使う時間がない悩みを持つ層の規模が問題である……。
○熊本地震・阿蘇山噴火・温泉休業、熊本の絶景と癒しの観光資源が自然の猛威に晒された。阿蘇登山は危険なので暫くやめておくべきだが、温泉が枯れたわけではなく表面の地層がずれただけで復旧可能なのは良かった。