日本ドラマも映画・小説・漫画もジャンルの好き嫌いはあるが『全く面白くない作品・どの俳優も魅力なしと切り捨てる作品』はそう多くないかも。コンテンツ制作の歴史が長くなりテーマや謎解きのパターンが出尽くした影響と視聴時間の無さはある。
何かしら自分の知識・情報・感覚・好みと合わせ『面白い方向性・主題の意味づけで解釈する傾向』があるのでほどほどに納得してしまう。ウェブの一般的なコンテンツ(メディア)の評価は厳しいが、海外ドラマも玉石混交で万人受けしないテーマ設定も多く放送回数が多いので、個人の好き嫌いの差は結構大きくなるはず。
そもそも『フィクション・物語性・謎解き・象徴性・恋愛や結婚不倫・ビジュアル(キャスト)』に全く興味がなく、ドラマや小説のような創作的物語を一切みない(作り物を見ても仕方ない)、定番の映画も何も知らないような人は日本でも意外に結構いたりする。そういう人は今だけでなく昔もドラマは好きじゃないだろう。
海外ドラマの大ヒット作には『24』『ロスト』『セックス・アンド・ザ・シティ』『Xファイル』『ゲーム・オブ・スローンズ』などがあるが、これらをきちんと見て面白いと思った日本人がどのくらいの比率でいるかというと、恐らく5%もいないはず。日本のドラマ枠で流しても今の叩かれてる日本ドラマより視聴率は取れない。
『ウォーキング・デッド』とかのゾンビものも人気はあるが、ゾンビを損壊したりスプラッター表現になったりのグロテスクな残酷描写が多いことから、(米国でも年齢制限はあるが)子供に悪影響がある不適切な作品と感じる日本人が多い。『24』も規模・組織設定・国際性が違うだけで、日本でも類似の対テロドラマはある。
日本人も含めアジア系は、壮大な世界観のファンタジー作品が、外見の印象から合わない影響もある。日本で『ハリーポッター』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ロード・オブ・ザ・リング』みたいなものをシリアスな物語の雰囲気で作り上げることは至難だ。また欧米系の俳優が、日本的な時代劇を作ることもできないが。