広島県の19歳少年による祖母殺害事件:19歳少年の祖母・親との関係はどのようなものだったのだろうか。

北海道で女子高生が幼い頃から祖母に奴隷のように使役・虐待されて殺人事件を起こした事もあったが、祖父母と孫の関係が『孫に愛情を注ぎ援助もした優しい祖母』の定型のイメージに合致するかは分からない。

祖母死亡、殴った疑いで19歳少年を逮捕 広島

北海道の事件では母親も祖母から使役・虐待を受けて育てられ(祖母自身も)、『親に子供を支配し奉仕させる権限があるかのような価値観』が家にあったという。祖母は資産家だったが、近所でも有名な性格のきつい女性で孫に何かしてやる事もなかったと報じられたが『おばあちゃんの平均的イメージ』からかけ離れた例はある。

殺人は肯定できず、どんな事情や経緯があったのかの詳細は不明であるが、『異常な家庭環境や親族関係での長期持続』は『自己アイデンティティ拡散・善悪や倫理観の混乱・怨恨や攻撃性の鬱積』をもたらしやすい。幼少期からの家族関係に深刻な異常があれば性格形成・社会適応・衝動制御に一定の障害が生じるリスクは高まる。

昔から殺人・強盗・強姦等の重犯罪にまでエスカレートする非行少年には『幼少期からの親子関係の歪み・機能不全家族における自己価値の否定(自棄な反社会的衝動の亢進)』があり、多少悪ぶる時期があっても親子・家庭・愛情(信頼)・自立性の関係や体験がまともなら、人を殺す行動までは反社会性・攻撃性は高まりにくい。

おじいちゃんやおばあちゃんの平均的イメージは『安らぎ・包容感・避難場所・甘えられる・のんびり・素朴な手料理・お小遣いをくれる』などであり、親子関係や学校で嫌なことがあっても祖父母がまあまあと宥めたり経験知で落ち着くようなアドバイスをくれたりで、そのイメージの祖母を殺したなら確かに冷酷な鬼畜だが。

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