女性読者想定の『VOCE』で女性の年齢・容姿に関する差別的記事の企画を了承した編集長のセンスがない。商業媒体で読者層を不快にさせる題材はアウトで販売部数を落ち込ませるだけだろう。
美容雑誌『VOCE』が「女の市場価値」を男性目線で値踏みして大炎上 「資生堂やちふれから何も学んでいない」
若い美人が恋愛・結婚において有利な傾向はあるだろうが、改めて『架空の男性の上から目線の選り好みのコメント』で聞かされなくても読者も分かっている事で、記事にする価値が乏しい。年齢は本人の努力では変えようがなく、加齢は不可避なのでネガティブに捉えても暗くなるだけだが、各世代で年相応の楽しみ方を探すべき。
容姿の美醜と年齢の高低の2つを基準に男性がどちらを選ぶかの設定自体が、男性社会のご都合主義的なフィクションである。30~40代の男性の各種の条件・魅力を抜きに『どんな年齢のどんな相手でも選べる前提』が有り得ないわけで、女性の年齢も魅力も好みを言うのは勝手だが『その男に相応の相手』しか基本的に来ない。
女性(男性)の市場価値というのも、20代の若い人なら良くて30代・40代以上ならダメとかいう単純な話ではなく、30代でも40代でも『今の自分の状態に見合った相性・バランスの良い相手』と真摯に向き合える人には恋愛でも結婚でも相手はできるものである。高齢者同士の恋愛も珍しくはないわけで。
反対に自分の年齢・条件・魅力を客観視できず、相手から見て自分がどのように見えているのかイメージできない人は、『接近する前からほぼダメと分かる極端に釣り合わない相手』ばかりにアプローチして市場価値が落ちたと嘆くが、参加する市場が的外れで間違っていて相手側だけに強い選択権がいって断られているだけである。
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