○犯罪予防や徴税強化(資産・出所の把握)のための『現金廃止論』はあるが、電子マネーで全ての数字の移動をトレースされる社会は『抜け道なき完全監視社会』に近くなる。現金は現金さえあれば人物や入手経路を問われない『自由』の象徴ではあった。
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法律や人の心の裏をかく犯罪行為(義賊や復讐・悪人同士の頭脳戦も含め)によって、一発逆転を狙うクライムストーリーは映画やドラマで一つのジャンルを形成しているが、『現金のない世界』になれば、犯罪であぶく銭を得るストーリーは成り立たない。現金には出所・人物の色がないが、電子マネーは追跡可能な色がある。
先進国だけでなく新興国を含めても、日本は『現金流通量』が非常に大きな国で、クレジットカードや電子マネーの『電子決済』を嫌がる人が中高年層を中心にして依然として多い国である。欧米では高額紙幣は偽金リスクから大量に流通してないが日本では数百円の買い物でも1万円札使用は多い。手元に大金を置く現金信者も多い。
電子マネーもビットコインで詐欺投資や内部者のハッキング事件があったように万全ではないし、セキュリティホールはあるのだろうが、日本では一定以上の世代になると「通帳のないネットバンク」を異常に敬遠するような「貨幣価値の実物性・物理的実体化」を望む意識が強い。通帳・画面の数字だけは根拠が薄いと思うのか。
○有名人が結婚していたらガチガチのストイシズムが衆人環視で求められる世相だが、斉藤由貴にせよ渡辺謙にせよ『十分な経済力がある・仕事で単独行動が多い・本人か周囲に魅力あり』は結婚制度の枷は弱まりやすい。
斉藤由貴、W不倫報道を釈明 “手つなぎ”は「すごく一瞬のこと」男女の仲否定
芸能界や政界というのは、結婚と恋愛(愛人)を分離させていた“?夫人”がパーティーを跋扈した近世の貴族の社交界のような一面が残っている感覚の人も多そうだが、一夫一婦制の形式と内容を倫理的実際的に一致させるに当たって『芸能人・政治家のライフスタイル』は相当自分に厳しいか財布を握られてないと誘惑は多い。