期待する内容・状況・相手によるが、人がほぼ確実に期待通りに動くのは『毎朝出勤する会社員・毎日帰宅する家族』など、自分の生存や安心において絶対に必要と認識している場合だろう。
「他人に期待したくない」8割が肯定派 「信じて裏切られたくない」との声も
相手がそれをしてもしなくても良いという選択肢があり、自分の存在が相手にとって決定的に必要・重要ではない場合、自分側で当たり前と思っている期待レベルが『一方的で過度な期待』として相手に受け取られている恐れは常にある。家族や会社の互酬性や必要性に近いほどの密接な関係・信頼があれば期待は満たされやすい。
会社に無断で行かない選択はあるが、その後の収入源を失うというのは大多数の人にとって大きな損失であるから、『今日も明日も会社に来て仕事をこなしてくれるはずという期待』は9割以上は満たされるが、対人関係は基本的にギブアンドテイクとバランスで、相手に対する自分の存在の重みが落ちれば期待は外れやすい。
『他人に期待したくない』という人は、基本的に手厚いメンタルケアとか人生のサポートとか緊密な連絡維持、困った時の金銭援助などの過大な要求になって、裏切られたと感じることが多いのかもしれない。それは夫婦や家族でも長期の期待充足は難しい。仕事や環境で共通の目標がある場合は、概ね人は協力して期待に応える。
人間関係や人生のイベントといった長期的スパンでは他人への期待は曖昧で情緒的になりやすく、『ずっと付き合わなければならないストレス』もでる。反対に、一緒に特定の仕事や活動の目標達成をするというような短期的期待であれば、具体的で行動的になりやすく、相互の期待に応えようとする意思も保たれやすいだろう。
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