サラリーマンの夫と専業主婦の妻、子供という1990年代以前の『標準家族モデルの崩壊』、『共働き夫婦・離婚の増加+男性の平均所得低下』が根底にあり、『家族みんなの財布・財産』という共通観念が薄れやすい。
男性に聞いた! 結婚したら、給料をすべて奥さんに渡す?⇒「渡さない 53.4%」
妻が専業・パートである場合には『家計管理』を役割として任せる事が、妻の尊厳・安心と夫の信頼・愛情の現れになる面はあるかも。妻の所得がないか少ないケースで『夫が給料・家計管理』を全て掌握し最低限の生活費だけを渡すとなると、夫側の権限が強くなり過ぎ間接的に『主従関係の強調・経済的DV』のリスクを高める。
昔の夫婦では、職業や経済力がない為に、横暴な夫に従うしかなく別れることもできなかった妻は少なくないが、あれしろこれしろの亭主関白であっても給料を全額渡す事で『(惨めな思いまでさせない)力関係のバランス』が取れていた側面はある。亭主関白+財布掌握だと精神的な萎縮や理不尽に従属する他ない惨めさが出る。
時代が変わって共働きの夫婦が増えたが、妻が単独でも自立可能なくらいの職業・所得であれば夫が給料を渡す必要はなく別会計でも良い。そうでなければ全額までいかなくても大半は渡したほうが良好な関係を維持しやすいだろう。経済面の貢献・感謝を強調し過ぎると家庭の安らぎや夫婦の一体感は薄れ、影響力の綱引きになる。
まぁ、夫婦それぞれが自立可能な所得・資産を持っていて、それを別会計で管理して相手にいくら持っているかさえ伝えていないというのは、翻せば『相手がいなくても生活には困らない事の裏返し』であり、性格の不一致や不平不満による離婚のハードルは低くなる。経済と家事の相互依存で離婚率が低く抑えられていた面はあると思いますが。