美男美女カップルは公共の場でイチャイチャしないの意見が多いが、社会心理学的な根拠も一応ある。美形は『自分の外観の自己評価・鏡像のナルシシズム』が強い為、恋人の外見や異性に求められる自分の顕示による自己評価の補償欲求が弱い傾向はある。
人前でイチャイチャするは『脳内ホルモンの影響で周りが見えない視野狭窄』と『社会的・性選択的な承認による自己評価の補償(恋人による自己価値の加増)』だが、しない人は『公共圏で二人だけの世界に浸れない人(冷静な観察自我の強い人)』か『初めから自己評価が高い人(魅力・幸せを補償する必要の弱い人)』である。
美女や美男に関して言えば『異性にモテること・欲望されること(性的対象としての価値性)は自明の前提』だから、改めて恋愛・結婚などにおいて『自分を強く求めてくる異性』がいること(自分がモテないわけじゃない)を周囲にアピールする動機づけが乏しい、また自己の鏡像で満足し他者へのリビドー備給が弱くなりやすい。
しかし『幸せな自分・人より満たされている自分を見て欲しいという欲求』は、ジャック・ラカンの『欲望とは他者の欲望の欲望である』のテーゼやSNS・街中のカップル性の顕示を引くまでもなく、社会的動物である人間の欲望のデフォルトだろう。自己評価・自己満足が高すぎて他者からの欲望を余り要さない人の方が例外か。
記事の印象とは異なるが、近年はカフェでもレストランでも分かりやすい男女のカップルや男女混合のグループは目立って減っているように感じる。おしゃれなカフェ・レストランでも、女性同士のグループ、年配の夫婦が多くついでおひとり様が多い、若年層が多い時間帯はカップルも増えるが、カップル文化が全盛とも言い難い。
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