働いている既婚者(女性)と専業主婦のどちらがお得なのか?:別に楽なライフスタイルが悪いわけではないが。

豊かで娯楽の多い現代社会の反動で“労働が苦役のイメージ+職業上の挫折+労働力・税収不足の統計”によって少子化も進むが、楽しく働ける環境を作れる人が優位な時代ではある。

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『外の労働現場が厳しいから・数十年もフルタイムで働く自信がないから専業主婦になりたい』という消極的な動機づけ、『専業主婦に限らず楽しているように見える人がずるい・羨ましい』と自他を比較するのは、女性に限らず男性でもそういう人はいる。一方、『本人が可能な選択肢』であれば楽をしたければ楽をしても良い。

キャッシュで3億円以上を持つ人が働きたくなければ働かなくても、通貨価値がよほど変動しない限り死ぬまで困らないだろう。安定していそうな職で年収の高い夫を見つけ、夫が専業主婦でもいい(家にいてほしい)といい、自分もそこまで働きたくないなら専業主婦・短時労働でもいい。だが、働かないリスクも生じる。

働いていることによる強みは、自分の力で生み出す『キャッシュフロー』だ。その時点においてお金を稼いでいる(収入の流れがある)のは、昔から持ち続けている『ストック(預貯金・金融資産)』よりインフレリスク・制度的リスクに対してはかなり強い。現時点で稼げないのは、相当額を貯め込んでいても心理的不安が強い。

専業主婦の家事育児の仕事もきちんとやろうとすれば大変な仕事であるが、子育てが大変な時期を過ぎて子供から手が離れれば、専業主婦のほうがフルタイムの仕事をしている人よりも楽だろう。フルタイムの大変さは人生全体の時間拘束度とも重なるが、仕事をある程度好きになって誇り・やり甲斐・責任を感じないと続けづらい。

いざ働こうと思えば稼げるか否かによっても変わるが、専業主婦のリスクは『原則としてどんなに嫌なことがあっても結婚生活や夫からお金の面で簡単に離れられない』であり、『良好な夫婦関係(経済面のモラハラ・立場の弱さの無さ)・夫の安定した仕事状況+妻の分の社会保障』が崩れれば専業主婦のメリットは失われやすい。

特別な専門職や技術職、キャリアなどで、いざ働けば自立可能な月20万位は稼げるという女性なら、働く必要性が出てこない限りは専業主婦をやっていても『人生全体のリスク管理』はできるが、年金支給が68?70歳以上になるとすると『約45年以上の現役の長期戦』では『いざ働けるポテンシャル』はあったほうが安心。

現代社会の問題として、ブラック企業・劣悪な労働環境及び賃金水準やニート・無職者の増加などの問題を含め、『労働以外の分野の娯楽性・楽しみ・遊び性』が増え続ける浮かれた消費社会における格差拡大の影響が強く出るようになり、『労働や雇用が人生の最大のストレス・悩みになってしまった人』が増えている事だろう。

仕事が人生の大きなストレス・悩みになってしまいやすい原因の一つは『仕事内容の高度な専門化・複雑化・細分化』が進み、短時間の付け焼き刃(勤続の短さ)で就職出来る仕事ではなかなか収入を稼げない事がある。新卒採用や企業での専門的な教育訓練・実務経験を積む機会がないと仕事上・給与水準の制約が大きくなった。

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