太陽系の惑星では火星は生物が存在する可能性が高い星だが、気温・重力・水だけでも地球より過酷な条件が多い。地球外生命体の発見・テラフォーミング(惑星改造)・惑星間移動は、宇宙に対する人類の知性の挑戦。
火星に大型の生命体や知的生命体が存在する可能性は低いが、『地球の局所的な過酷環境よりも過酷な環境に適応可能な新種とその遺伝子配列』が分かれば、遺伝子工学・医療や薬剤開発への応用に期待できる。ただ地球に存在しない生物やウイルスの取扱いには細心の注意が必要で、未知の毒性・感染力の危険性もある。
人類に残された知のフロンティアである『宇宙・生命(遺伝子)・ロボット(人工知能)』は、既存の人間の生き方や世界観を劇的に変化させる潜在性を持った分野で、近未来SFの作品では想像力を刺激する王道でもあるが、人類の絶滅リスクに影響する恐れもある。宇宙の探索と移動には、移動技術と人の寿命の壁が高いが。
人は100年程度しか生きられず体力も知性も衰えるので、宇宙探索の主体としての能力・適性は低い。その観点からも『人工知能搭載のヒューマノイド』が数百年以上の宇宙探索の主体になるかもしれないが、そこまでいくと現生人類の適応度が失われている恐れがあるし、高度な知性の人工物制作への倫理的抵抗も強い。
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