現職警察官が引き起こした卑劣な不倫恋愛の果ての身勝手な殺人事件:職務倫理も人間性も欠如している…

別の相手と結婚した事実を隠して付き合い、どうにもならなくなって交際相手を殺した大阪府警の被告の殺人事件だが、裁判で語られた真相を知ると『女好きで語れぬ人格の異常さ・遺族の無念さ』が浮彫りになる酷い事件ではあり改めて不快感が突き上げてくる……。

【衝撃事件の核心】「娘をおもちゃにした」法廷に響いた父の慟哭 性欲のまま生きた“殺人警官”の不倫恋愛

記事にある警察組織で不倫(嘘・不正を誘発して犯罪を生みかねない)が懲戒対象となる所以にはなるほどと思うが、この被告は不倫・二股交際を超えた『配偶者含む7人同時交際』であり、性依存症・恋愛依存症か何か精神の問題があったのだろうかとも思わせられる。

『社会的制裁(職場・配偶者への報告)』にびびってパニックになり、一方的に傷つけた相手の女性を殺すという【保身の小心・利己性』も情けないが……そもそもの事件のきっかけは被害者が『既婚者とは付き合えないから別れて欲しい』といった時に、『俺に惚れていて別れられないだろう』といった自己愛に満ちた発言をして、いつまでも別れなかったこと(未練がましくキープしたこと)である。

大勢の女性を口説き遊び、女性関係に異常に精力的だが、そんなに連絡・移動に追われてまともに警官の職務を果たしていたかも疑問で、何の為に警察官になったのだろうか。職場の警官同士の人間関係や会話内容、新婚の水内から別の彼女を紹介されても注意もなく笑い話にする等も異常だが、被害者が真面目な女性だけに悲劇性が際立つ。

『被害者の存在さえ忘れていた』と遺族感情を逆なでする言辞を嘯きながら、被害者側から別れたいと言ってくれていたのに、手放すのを惜しむ吝嗇さを見せ自滅の道を進んだ。余裕があるように見えて、本心が小心・吝嗇である故に殺人者に落ちたが、相手が傷つく心を持った人だと分からない点でサイコパスに近い素因を感じる。

被害者の女性と警察官であった被告は、本来であれば極めて出会う確率の低い二人だった。仙台に出張で来ていなければ、合コンで目を付けられなければなど『たら・ればの仮定』はあるが、職業が警官・見た目爽やかで好印象だけで誠実さを信じやすい素地はある。この事件に限らず偶然が必然と化し流れていく人の人生の運命を思わせられる。

身長183センチ、89キロと警官・格闘に向いた体格をしていて、剣道で鍛え抜いたともいうが、『身体の立派さ・フィジカルな強さ・好印象な外見』に対し『精神の成熟・他者への想像力』が追いつかなかった事が、被害者の悲劇の遠因となった。柔道の内柴氏の強姦事件もあったが、健全な肉体に病的な精神が宿ることも多い……

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