「紹介状なしの大病院の受診」は約5000円の負担増に:大病院信仰は強いが個人クリニックとの使い分けを。

検査設備の充実・専門医などから大病院信仰は根強い。実際、町医者の診療所では対症療法中心で、軽微な症状の訴えだけで精密検査・画像検査はやらないので見落としリスクはある。内部の異常・がんに神経質になるなら人間ドックでも定期的に受けるべきだろう。

「紹介状なしの受診」負担増に賛否

健康マニア(心気症傾向)・検査好きな人でもないと、待ち時間が異常に長い大病院に風邪のような軽微な症状でいきなり『紹介状なしの受診』をする人は少ないし、予約してなければ一日がかりの診療になり、MRI、生検等を希望すれば別の日に改めて検査になる、患者数も多いので余計な感染症を貰うリスクもある。

初回の症状で受診する場合には、近場にある個人の診療所・クリニックで十分だと思うが、同じ症状が1ヶ月以上経っても続くか悪化する兆候があるような時は、より大きな病院で詳しい検査を受けたほうが良い。その場合は医者が紹介状を書いてくれるはずだが、結局紹介状に3000円程度かかるのでこのコストを嫌う人も多い。

とはいえ、大病院の設備・医師・受診機会は有限だから、重症度や緊急性の高い患者が使いやすい環境にも配慮すべきではある。よほど心配な症状・悪化の傾向がない限りは近場のクリニックかセルフメディケーションで対症療法をしてみてダメであれば大病院受診を検討すべきだ。どうしても不安なら5000円を惜しむべきでない。

小さな個人のクリニックを受診する場合のリスクは、「症状の改善傾向がない・薬が効かない・検査もしないのに医師が安請け合いをする」などの状態が続いているのに、何ヶ月も同じクリニックに無意味に通院し続けることで、がん・免疫・特定疾患の見落としのケースはある。改善なく悪化が感じられれば方針を転換すべき。

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