北海道豊浦町の「日本一の秘境駅」の小幌駅で、列車が乗客がいるのに通過した事故:僻地で公共交通が来ないと危ない

北海道豊浦町の「日本一の秘境駅」といわれる小幌駅で、列車が誤って客を乗せずに通過したニュース。需要の小さい田舎の公共交通は1日1~2本しかなく、乗り過ごすと野宿か徒歩移動を余儀なくされる。小幌駅は列車・船しかアクセスできないのでお金があってもタクシーは使えず、厳寒期の北海道の野宿は命の危険がある…

僻地のバスや電車は、需要は非常に小さく、誰も乗らなかったり1?2人だけだったりするが、待っている時には極めて重要なライフラインで心待ちにしている。何時間も待つ人もいる。『遅れ』は許せても『乗れない(予定の便が来ない)』は、心理的ショックや実際の負担・危険が大きい。冬場は野ざらしだと1時間でも堪える。

登山をする人は自治体のコミュニティバスや在来線を利用することもあるが、屋外で待機可能な時間が限定される冬場は車で行ったほうがリスクは小さい。湯布院の由布岳・登山口で冬にバスを2時間くらい待った時、壁がなくて雪の吹きさらしを受け、低体温症になりかけ一週間体調を壊した。2時間歩いて下った方がマシだったw

この小幌駅の列車通過事故は、運転手が気づいてJR北海道本社に連絡し、逆方向の函館方面行きの特急「北斗」で代替して救出されたそうだが、待機時間が1時間半で済んだのは不幸中の幸いだった。小幌駅は写真を見ると駅舎の構造物がないので、こういった建物なしの無人駅で冬場に外で待ち続けるのはかなりつらかったはず。

近くに避難できる飲食店や民宿などがあれば待つのは苦にならないが、小幌は夏場には秘境的な観光地として一定の乗降客があるが、冬場はほとんど人が降りないそうなので店があるのか、あっても開いているのかは記事では分からない。周囲に民家でもあれば事情を言えば室内で待たせてくれるだろうとは思うが。

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