元SPEEDの今井絵理子が自民党から立候補:政治家の適性と知名度の高い芸能人候補の是非

今井絵理子の立候補は『知名度のある芸能人・シングルマザー・聴覚障害の子供・福祉優先度の低い自民』などで色々批判もあるが、『議員の実力・適性のものさし』は国も地方も判然としないものだ。

半同棲中の今井絵理子 選挙後に沖縄に住む父に彼を紹介予定

知名度・ファン・容姿・ライフスタイルで票を集めやすい芸能人・タレントの候補は、政策ビジョンや政治思想、目標と実績を無視した人気投票になるからダメという意見もあるが、当選する候補者の大半は『政党公認・世襲や元官僚・成功者・地域利権』等に関与した人で、個人の政治の見識・主張が決め手になった選挙もない…

そもそも自民党・公明党・民主党・共産党なりが公認した候補は、議会議決において「党議拘束を受ける数量的な勢力の構成要素」であり、「個人の政治思想・政治理念の差異」が党のマクロな思想や方針を超えて実際の政治で表面化する場面・役職はごく限られる。実績として議員立法や重要法案の議論の説得力・優勢等はあるが。

政治家の実務的評価や選挙区での人気は、地域利権や当選回数による党での影響力・地位、中央とのパイプによって左右されやすく、『本人がどういった知識・思考・理念・目標・倫理を持つかという候補者の適格・卓越』は何かスキャンダルが起きない限り大半の有権者は気にしないだろう。手練手管や海千山千と認められるか否か。

非著名人の地方議員のスキャンダルや不正行為、人間性評価には、野々村龍太郎氏はじめとんでもないものも多いが、立候補している時点ではこういった地方議員の立候補者のパーソナリティーや政治理念の真正性などは、投票率の低さと相まって選挙区の人の大半は顔も名前も知らないままで終わるのが常である。

今井絵理子のような芸能人は名前と顔だけだからダメだ、国民・地域の代表者を選ぶ議会制民主主義の本質的な選抜基準からズレているというのは正論ではあるのだが、現実問題として「顔も名前も分からない候補者・ある程度の学歴経歴や家柄を並べられる候補者」のほうが芸能人候補者より適格で有能かは分からない所もある。

この記事を書き終わった後に、今井絵理子が同居している婚約者とされる男性に『児童福祉法違反(未成年者を風俗店で雇用していた)』の逮捕歴があるとの報道も出たが、政治家になろうとするのであれば親族・身内の犯罪を犯さず不品行な振る舞いをしないという遵法精神・倫理性といったものも問われやすいので注意が必要である。

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