AT車とMT車のどちらが安全なのか?MT車の魅力と面倒くささ:アルトワークスのMT車の売上が好調

MTは車を操る楽しさはあるが、毎日乗っていれば作業記憶でクラッチとギアの操作が自動化するので、MTでもATでも大差なくなる。MTのスポーツカーのパワーは別物だが逆に自意識過剰な加速・改造をする危険運転も増す。

マニュアル車で異例の購入率9割! アルトワークスの快挙でMT人気が復活? (05月26日)

スズキのアルトワークスとかホンダのS660とかは、基本的に『MTの軽自動車に乗りたい人向け』に開発された経緯のある車だから、MTに乗りたい人が敢えて選ぶ傾向が強い。アルトでATに乗りたい人はワークス以外を選ぶし、同じ軽でも質感・快適・内装を重視するなら今流行りの中が広いボックス型を選ぶだろう。

業務用で使うトラックやバンは今でもMTだが、そういった車を長く運転している人でもMTは面倒と感じる事は多い。仕事でMTに乗っている人でも自家用車はATを選ぶ。左手が塞がる不便を訴える人は多いが、渋滞・車庫入れなどは慣れていてもクラッチ無しのクリープで進めるATが楽だ。

実際、スポーツカーや軽自動車を除いて、MTを選べる車種自体が極めて少ないというのもあり、アルトワークスのMTが売れているのは、少ない選択肢の中で車の運転感覚が面白そうな車というイメージがあるからではないかと思う。軽のMTは取り回しが良くてエンジンを高回転域まで回しやすいなど、愛好家が結構いたりする。

GTRとかフェアレディZとかいかにもMT好きで飛ばしたい人が選ぶ車は今もあるが、よっぽど乗り慣れている人かスピード狂でないと、力があり過ぎて(すぐに危険なスピードまで速度が上がっていくので)高回転域まで怖くて回せない。アルトワークスなら、エンジンの性能をフルに使って回す感覚を楽しみやすい。

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