ブラックホールが高温ガスで星の形成を阻害する:壮大な宇宙の謎

約3億光年の到達不能な距離にある神秘、新星を阻害するガス=宇宙ジェットの機構も不明だ。重力崩壊する超巨大恒星の重力がブラックホールを生むが、質量・エネルギーが時空を終わらせる謎は壮大過ぎる。

<ブラックホール>星づくりの邪魔 ガスの「風」で高温に (毎日新聞 – 05月26日 05:01)

自転・公転する地球と太陽のような相対的な位置づけによる時間定義のない宇宙では、時間の意味も曖昧だ。宇宙に始まりと終わりがある説もあれば、無数の宇宙が泡のように並存し続ける説、膨張・収縮で永遠循環する説もある。ブラックホールは永遠に質量が増大するというが、ホーキングは対消滅で蒸発する可能性を示した。

人間は宇宙を観察可能な範囲からの推測も含む、数学的・理論的なモデルを通して何とか理解しようとしている。だが光速移動で何億年進もうとも果てが見えない『広大な宇宙の全体・真理』を経験的かつ普遍的な形で理解する事は不可能だろう。『個体・種の時間的制約』と『生命を厳しく拒絶する宇宙環境』の壁は余りに高い。

地球や無数の星を含む無限とも思える宇宙とは何なのか、存在の根本が人類には分からない、宇宙の広がりや現象を真剣にイメージするほど人間的感受性にとって『冷たさ・無力感』が際立つ。正確な世界地図さえ描けなかった19世紀以前と比すれば人類の脳内地図は拡張したが、人の貪欲な知性も地球外への影響は皆無に近い。

スポンサーリンク