○一時的な遊び心や親との喧嘩でふらついている少年少女なら補導・自宅送還も意味があるが、『帰るべき安心できる家がない・親からの虐待や搾取がある』であればより踏み込んだ親子への対応が必要になる。
帰るべき家がない、頼るべき親がいない、落ち着いて思考できる環境・下地もない少年少女は、夜間徘徊で犯罪に巻き込まれるリスク以上に、昔から仲間関係を介しヤクザや風俗業、犯罪集団のカモにされやすい構造がある。『親など保護者・後見人のいない未成年』は味方を装った手練手管の大人に様々な商売の道具にされやすい。
犯罪、暴力・性・騙しの絡むグレーゾーン、アングラ世界を生き抜いてきた悪賢い大人は、寄る辺ない子供時代を過ごしてきた諸先輩だが、無論『同じ世界に転がる未成年者の将来』など配慮してくれるはずもない。美味しい話や援助の背後には『利益の搾取・一時の使い捨て』があり、最後は自己責任を強いられ泣きを見やすい。
○自殺とは思えない事件だったが、予期せぬ排ガス充満による死亡事故はある。北日本で大雪で身動き取れなくなった車で車中泊した人が一酸化炭素中毒で亡くなる事故もあった。車内で長時間過ごす時は車の整備とこまめな換気に要注意である。
男女死亡は排ガス事故=滋賀
キャンピングカーもあるが、排気ガスと密閉性のある車は本来寝泊りするのに向かない面もある。排ガスが車内に充満する事故を確実に避けるなら、エンジンを切って毛布・防寒着など持参して(猛暑の夏はきついが)寝ることだが、マフラー故障が原因で亡くなるとは19歳の男女は事前にも就寝中も想像だにできなかっただろう。
車は消耗品の塊だから、様々な部品が故障したり劣化したりする。そんな時に節約で『まだ大丈夫・今すぐ交換しなくても・次の車検時でいい』となりがちだが、ウィンカーやブレーキランプの類の電球切れを放置するだけでも潜在的なリスクは何倍か上がる。車内で過ごす時間が長ければ、マフラー故障は致命的リスクではあった。
燃焼する機械・装置があって室内が密閉されやすければ、『一酸化炭素中毒による死亡事故』はどこででも簡単に起こり得る。年間でも一定数の死亡者が出ているはずだが、本人の意識からすれば『今日は寒いから窓をあまり開けずにおこう・寝る前にストーブをちょっとつけておこう』といったわずかな油断が命取りになる。