なぜ洋式トイレばかりになり、和式トイレが衰退してなくなろうとしているのか?:現代人の視覚・嗅覚の潔癖症化

洋式トイレは座れて楽なのもあるが、排泄物が便器の外に漏れる事がまずなく、視覚的な不快感がない。和式トイレは一定の確率で便器や周辺が汚れやすく、公衆トイレだと汚した人が後片付けをせずに放置するマナー違反が多いので嫌がられる。

和式トイレが衰退した理由を専門家に聞いてみた

公園・駅で清掃管理が行き届いていなくて設備も古い和式トイレは、視覚的にも嗅覚的にも酷い惨状を呈していることが多い。よほど切羽詰ってないと使わない。現代人は潔癖性やビジュアリズムの影響を自然に受け、『視覚など五感を刺激する不潔感・不快感への耐性が一般に弱った。心理的だけでなく嘔吐反射も起こりやすい。

昔の公衆トレイは、『和式で古い・汚い・臭い・マナー無視(設備の汚損・破壊・落書き)』が常識のように受け取られていて、下品・わいせつな『便所の落書き』もありふれていた。現代の公衆トイレは汚くて当たり前のイメージがだいぶ払拭され、特に店舗等が定期管理するトイレは清潔感があって気分を害すことが減ってありがたい。

人間の知覚を狭小化する潔癖すぎる現代文明の反動もあるが、人間の排泄を隠しだてしない和式トイレの駆逐は、その現代人の五感的な潔癖さや安楽志向の象徴としても見れるかもしれない。『外形上の清潔・快適・安楽にこだわり、古い・汚い・臭いものに蓋をする行動様式』によって、現代人が見失ったものも多いだろう。

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