福岡県の原三信病院のタクシー突入事故、マットのずれが見つかる:現状では車の故障・欠陥は見つからず

ずれたマットがペダルに絡み『踏めない・踏んだまま』で事故になった事例はあるが…足元は目視の機会が少なくペダルの踏替えは無意識なので、あるべき場所のペダルが踏めないとパニックになりやすい。

病院突入のタクシー、マットずれペダル操作に影響か

病院突入事故の原因検証は今後も続けられるだろうが、イベントレコーダーでブレーキ操作をしていればその履歴が残っているだろうし、そうでなければ(何度もブレーキを踏んだがマットの絡みで無効化され)パニックでアクセルを踏んだかもしれない。非純正のずれるマットの重ね敷きや足元のゴミの散乱は一般に危険だ。

運転操作の多くは、意識的に手順を思い出して一つ一つ操作するのではなく、運転歴が長いほど一連の運転動作を作業記憶(身体が覚えている感覚)で無意識でやるので、『いつもと違う感覚・反応(ブレーキを踏んだはずなのに速度が落ちない)』でパニックになり冷静な判断(再チェック+違う止め方)がしづらくなる。

何十年も運転の作業記憶が反復して刻まれているので、『アクセル踏んでいるのに加速しない・ブレーキ踏んでいるのに止まらない』は完全な異常事態(今まで経験していない車の挙動)となり、逆に無事故・安全運転で来たドライバーほど非常事態に対する冷静な思考ができなくなるかも。それだけ今の車は滅多に壊れないものだ。

大半のドライバーは車のアクセルとブレーキの基本性能に対してほぼ100%に近い信頼をもって運転しているので、『もしブレーキを踏んでも効かなかったらどうしようの思考・恐れ』は全く頭の中にないはず。想定外の車の挙動を経験するのは『雪や雨のスリップ,フェード現象』でもあるが、これらも焦る。

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