学歴社会における子供の早期教育投資の費用対効果、派手好きなセレブ妻の心理分析か。この種の学力をお金に換える視点は、自分が知識層でも持っている人と持ってない人の個人差は大きそうだ。
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学歴と将来の職業・所得には相関があるが(就活の学歴要件で中卒高卒より大卒は平均では必ず職業威信と所得が高い)、『学力以外の勤勉さ・集団適応』と『親の地位・財力・コネ』も影響は大きい。教育投資や学校選択には親世代の階層・職業再生産の意図もあるので、難関校では裕福な親の子弟率が高くなりやすい。
東大・早慶の親の平均所得は平均的な大学より高いというのは、金持ちだから子供に幼少期から多額の教育投資・教養のつく環境整備ができるというのもあるが、学力競争が『純粋な実力主義(機会平等の上の競争)』から離れてきて、『勉強の成績のみによる階層流動化』が昭和後期より起こりにくくなっている。
学歴社会における『学校歴の良さ』は、地方の公立上位校はまた違うが、首都圏では『頭や成績の良さ』より『育ち・毛並みの良さ(親の職業・地位・所得が高い)』のほうに近い。学歴社会は近代が成熟するプロセスで『階層流動性』を担保したが、教育が加熱し校外学習の金がかかるようになると逆の『階層再生産』に反転する。
学歴と所得、専門性(実学・資格)と職業の相関はおよそ普遍的で、『学力・知性の高さ』は『一定の社会経済的な優位性』を担保する。だが現代では一部の学部・資格・就職先を除き、難関大学さえ出れば安泰というパスポートのような学歴社会ではなくなり、相対的に学歴のみによる稼得能力(質の高い雇用率)は低下した。
前ブログの『ステータスや権威が大好きで何でも見栄を張る(浪費家の)女性』や『子供を徹底的に甘やかす女性』というのも女性全体ではかなり少数派と思うが、お金持ちの夫を捕まえて擬似的セレブになりたい美貌に自信のある女性にはいるタイプなのか。女性は特に既婚者は男以上の貯蓄好き・倹約家で財布の紐が固い印象。
バブル期にはとにかく高額なプレゼントが欲しい女性も多発したが、現在の20~30代では『露骨な物欲・金銭欲』を出して交際・結婚の相手に求める女性は減少していそうだ。求めても買えない男が増え、財物のステータス欲の強い女性は金のありそうな相手の周辺に焦点を絞っただけなのかも。
子供の教育投資・学校は『ママ友カースト・タワマンカースト』といった現代の格付け的なコンセプトとも重なるが『格付け・ステータス』にギリギリの水準で競争参加する女性・母親は心理的経済的にきつい状況になりやすい。世間のステータス的な競争心はプラスにもマイナスにも転ぶが、夫婦で価値観・意欲が違ったら大変…
中国思想では『儒教的な立身出世志向・ステータス志向』と『道教的(老荘的)な脱俗・隠棲志向,マイペース志向』が、人間の人生観の陰陽を為していたが、儒教的な世俗の野心・向上心を、心身の健康や家族の和を維持して結果に結び付けられるか。時に世俗や見栄から離れた明鏡止水の風流・隠遁の境地も愛しいものだが。