○中古38万円のセルシオの下取り査定額が、3年後に18万円ない可能性が高そう。軽でも人気のあるNボックス等なら3年後の下取りは55万よりかなり高いはずである。
中古38万円の高級車セルシオ vs 新車の軽自動車、どっちが得か考察
日本人は一般に新車でなくても『年式・モデルが新しい車』が好きな傾向は顕著、性能・デザインが古くない一つ前のプリウスでさえ、現行プリウスが出た途端に中古価格が十万円以上すぐにダウンした。『年式が古すぎる大型高級車』は人気がないがお得な事はある。セルシオクラスは大半の人にとって取り回しがしづらいわけで。
大型セダンが好きな人しか旧型セルシオや旧型シーマの需要はないが、15年以上の型落ちになると幾ら最高級セダンでも塗装面・プラスチックが劣化したりして、乗り心地の良さと合わせ高級セダンを買いたい動機づけである『全体の高級感』が失われ売れない。BMWなども経年劣化に対する塗装技術はいまいちで古くなると塗装の光沢が褪せる。
セルシオの15年以上前の中古の不安は、故障時に内部部品の在庫があるか安く取り寄せれるかということ、高級車は古くても修理費・車検が高い(18インチ以上のタイヤならタイヤだけで10万近い)ことがある。車検切れの20年以上落ちまでいくとセルシオもさすがに査定はゼロだろう。
新車で軽自動車を買いたいと思う人は、基本的に『車のグレイド・エンジン性能・乗り心地』よりも『車の新しさ・綺麗さ・維持費』を気にする人だろうから、新車の軽と古いセルシオは比較対象にならない。古いセルシオを買うなら、3~5年落ちの見た目がまだ新車に近い軽やアクアなどに流れるはずで。
15年以上落ちなら、新車ではまず買えない高級車(高級セダン・スポーツカー)を数十万円で買うことは可能で、確かにエンジン性能は軽自動車・コンパクトよりも良い(高速では特に差を感じられる)とは思うが、『予期せぬ経年劣化による不具合』がいつ起きるかは分からない。好きな車種で数年で乗り潰す気なら良いけれど。
○運転はワーキングメモリで無意識で行われる部分が多く、認知症が進んだ高齢者も長年乗ってればMTの運転は体が覚えているが、信号・歩行者の確認・クラッチ操作が雑になる。ATがない昭和期もMT車事故で1万人以上(今の2倍超)は死んでた。
MT車だと踏み間違えの事故は減るが、駐車場内での微速走行・後進の調整がATより注意力が必要になり、急にクラッチをつないでの飛び出し事故や駐車場内での他車との接触事故など別種の高齢者の事故が増えるかもしれない。踏み間違え事故は、急発進・前方障害物ありでエンジン停止など自動化で対応が中心になりそう。
過去のMT車しかない時代の死亡事故が多く(信号未設置・横断歩道なし・道路で遊ぶ子供など当時の道路事情もあるが)、現在のMT車の走行数が極端に少ないことから、踏み間違えは改善しても、MTがATより安全(事故減)とまでは断言しづらい。昔は昔でMT操作に注意がとられ歩行者の安全確認不十分での事故もあった。