初対面での話しかけづらさ(その場限り)はよほど無愛想・拒絶的な雰囲気の相手でもない限り感じないが、『二回目・三回目以降の話しかけやすさ』を維持しながら人間関係の距離も調整できる人は少ない。少し顔見知りの相手の扱いは難しい。
「話しかけづらい人」が無意識にしている5つの行動
一回目に話しかけられた時は、常識のある大半の人は愛想よく丁寧に応対するものだが、二~三回目以降は『その相手との持続的な付き合い・距離感の近さ』も関わるので、仕事上の必要性などがなければ、相手と視線があって近寄ってきた時などにどう返そうか迷う人は多い。気づいていない振りをした場合、大抵は相手にばれている。
顧客に専従する営業職などでは、ちょっと面倒だと感じて仕事外の場で見かけて避けるような素振りをしたために、担当を外されたり契約を変更されたり苦情がくるケースもある。顔を見かけたら必ず挨拶を交わすような関係は、親しくなりたい相手でなければ正直言って面倒だが、気づいていてさりげなく避けるは印象は悪化する。
『話しかけやすい人』というのは、第一印象(初対面)では表情や姿勢、雰囲気もあるが、端的には『この人は必ず好意的なレスポンスを返してくれそうという安心感・受容感を感じさせる人(感じさせる安定した対応を繰り返してきた人)』であり、向こうから近寄ってきて笑顔で挨拶するような人は基本的に話しかけやすい。
反対に、挨拶しても挨拶を返さない人だとか話しかけても気づいていないような曖昧な対応をする人(道で擦れ違っても他人のようにさっと行き過ぎる人)だとかは、その対応を1?2度しただけで、相手はもう自分からこの人には話しかけないでおこう(自分が気に入らないか親しくなりたくないと見なす)と思われがちである。
初対面の相手だとか何らかの明確な用事がある相手には、『話しかけて欲しくない無愛想なオーラ』は通用しないが、会ったことのある相手であれば『挨拶を返さない・目線を合わせない・話しかける暇も与えずすっと立ち去る』をするだけでよほど図太い相手か特別な用事のある人でなければ話しかけてこようとはしなくなるもの。
社会不安障害はちょっとした顔見知りの相手に対し一番起こりやすいとも言われるが、人間関係で多くが面倒くさく感じるのも、同じマンションの挨拶を交わす顔見知りとか友人の友人で何度か軽く話した人とかで『今以上に親しくなりたいわけではない人』とされる。顔見知りがいると会わないよう道を変えるような人も結構いる。
人間的魅力やコミュ力のある『話しかけやすい人』は、顔見知りとの挨拶や雑談的な対応も惜しまず、声かけしやすい間を作っている。『人間関係の距離感』を調整し嫌なことは嫌できっぱり断れる。挨拶ついでに誘われたら断るのが面倒、今以上に距離を詰められたら嫌など断れない人は、話しかけにくさでバリアを張るもの。
会話の展開でいえば、『自分からは一切話しかけない・感情や興味の伴わない事務的対応に終始する・相手の話題に乗って対応しない・できるだけ手短に会話を終わらせようとする』をすれば、望まない人間関係をほぼ回避できるが、悪印象も強いので事後の修復も難しくなる。聞き上手な人は、この逆をやっていると考えれば良い。