都議会選挙における自民党の歴史的惨敗と小池百合子の都民ファーストの会の躍進:安倍政権閣僚の資質欠如の疑惑が深まる

稲田朋美防衛相は弁護士でありながら憲法・法律に疎く、国会でも回答に詰まって涙ぐんだり記者会見で同じフレーズを繰り返すだけの『答弁能力の低さ』が問題だろう。都議会選以前に、荷が重いのではないかと感じさせられる場面が多い。稲田防衛相本人は、ものすごくやる気があって辞任の意思などまったくないが、発言内容でなるほどと納得させられる部分が少ないのは気がかりである。

稲田防衛相、強まる更迭求める声 「厳粛受け止め」連発

自民党は安倍首相の政治腐敗疑惑・強権政治と国会議員(下村博文・稲田朋美・豊田真由子・二階俊博ら)の不祥事・失言失態で支持率を落としていたが、2012年来の国政選挙では四連勝であり、自民も都民ファーストも『敵失・無関心に助けられた圧勝』の側面は強い。民進は更に凋落、依然として政党政治の機能不全は続く。

二階俊博幹事長の『落とせるものなら落としてみろ発言』は予言の自己成就で半分お笑いになっていたが、自民党は長老格の議員でさえ慢心と国民軽視を極めており、派閥政治の力学も崩れて党内の自浄作用は働きにくくなっている。一強体制と野党弱体化(カウンターの共産は微増だが)で政治への関心も押し下げられた。

東京都議会の都民ファーストの会が、日本維新の会のように国政まで出張ってくるかは分からないが、小池百合子ブームに乗った一時的な党勢拡大の印象を柔らげるため、小池氏は代表を辞任する。玉石混交の数で圧倒する都政運営で、自公との対立的な政策論点を多く出して、いくつを実行できるかで将来の影響力も変わる。

東京の国際金融都市化は結構だが、一般労働者の仕事・収入へのプラスの影響は小さく、ポスト東京五輪の急速な東京の超高齢化にどのような政策や成長戦略で対峙するのかは見えにくい。人口減少・高齢化は既に過疎地ではかなり進み、東京・大阪・名古屋の大都市のターンが憂慮されてくる。

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