今の日本は『恋愛至上主義』というよりも『恋愛至上主義・恋愛格差』である:未婚者の男性7割・女性6割に恋人がいない時代

未婚者の男性7割・女性6割が交際相手がいないなら、現代の若者では恋愛至上主義ではなく『恋愛市場主義(需要・供給の階層的結びつき)』が進行しているだけだろう。

「恋愛経験がないとヤバい奴扱い」にもの申す 「恋愛しない自由」だって尊重されていいはずだ

異性と付き合ったり性関係を持つという恋愛経験がないだけで『ヤバい奴』とは思わないが、『誰も好きになったことがない・他者に一切興味がない・男で女への性欲が全くない』までなると、サイコパスやナルシスト、情性・協調性の欠如、利己主義、頑固・偏屈、Aセクシャル、トラウマによる異性嫌悪などの推測はされるかも。

恋愛はリーの恋愛類型論では『エロス・プラグマ・ルーダス・アガペー・マニア・ストロゲー』に分類されるので、同じ恋愛といっても人によってどのような恋愛を経験したかの解釈・感覚はかなり異なる。男性の恋愛は『エロス(性・美と情熱)・マニア(狂気と独占欲)・アガペー(無償の愛)・ルーダス(遊び)』が多い。

女性の恋愛は男性と同じく『エロス・マニア・アガペー』もあるが、一般に男性よりもリアリストでその相手と付き合ってどのようなメリットと将来性があり、結婚・育児にまでつながるかという『プラグマ(実利的な愛)』もかなり重視される。ワンナイトラブや色々な異性のタイプを試したいというルーダスは女性は弱い。

過去の嫌な経験や不快な記憶によって異性嫌いのトラウマを持つこともあるが、恋愛そのものは一般に深く真剣に付き合うほど楽しくて快楽的なことばかりではなく、つらかったり負担が大きくなったりの現実的な問題のほうも増えてくるものである。人(異性)を好きになりやすい人と好きになりにくい人の個人差もある。

現代はエロスの恋愛を刺激する見かけが綺麗な人や格好いい人の比率は昔より高いが、経済格差と性的魅力格差のアマルガムによる『恋愛市場主義的な格差・市場離脱』がより深刻になったという指摘もある。街を歩いたりお店に行ったりすれば魅力的な若い男女は多いが、そういった人の選り好み・要求水準も高く市場原理が働く。

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