親が子供の代わりにする「代理婚活」と近代以前の家族共同体、 好きなことを仕事にするのはダメなのか?

○近代以前は家族一族の互助ネットワークに加わらない「個人」は生存が困難で信用もなかったため、親(家長)の権威や儒教道徳が必然に強まっていた。

親同士がお見合い「代理婚活」はあり? 賛否二分、肯定派の理由は…古い制度に「もやもや」平成家族の悩み (http://mixi.at/a3i1j3U 02月04日)

昔と今、途上国と先進国の違いは「所与の集団・運命ありきの人間(構成員)」か「人間(個人)ありきの幸福追求・選択」かの違いでもある。家族・親子は所与の運命的集団の最たるもので、かつては所与に文句・不満を言うのが禁忌な道徳で「親に子が尽くす忠孝」が強制できたが、「子供中心の価値観・家庭」にシフトした。

先進国における要求水準の上昇と幸福追求の高度化の影響が大きい。かつては親子関係において「世話を受けて飯を食わせてもらった恩義」だけで、生涯かかっても返せないほどの「忠孝(親の絶対権威)の道徳の根拠」となったが、現代人は因果関係の理屈が優位になり「親が子を持つ選択や育児内容の責任」に重点が移った。

○好きなことをそのまま気楽な気分で仕事にできるわけではないというのが大きい。「自分のためにする責任・評価のない好きなこと」と「人のためにする責任・評価のある好きなこと」はそもそも違う。

好きなことを仕事にするのはダメ? 「嫌いになるかも」の声も (http://mixi.at/a3hpPkN 02月04日)

イラストを描いたり文章を書いたりするのが好きな人は多いが、「自分のためだけに気楽に書ける状況」と「クライアント(依頼者)がいてクライアントの希望に沿ってイラスト・文章を仕上げる状況」はかなり違う。自分で好きで書くなら訂正や修正もないが、対価を受け取る仕事は「評価・修正(手直し)」など手間もかかる。

個人の趣味でする登山やスキーは好きな人が多く、大金を使ってでも遠方に出かけて楽しむ。しかし、登山ガイドやスキーインストラクターというのは「資格取得・定期講習参加のコスト」がかかるだけでなく、自分のためではなく「顧客の満足・安全・技術向上のため」に献身的に教えたり楽しくリードしたりする姿勢が必要である

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