○世の不条理を体現したような卑劣・悪質な事件で、青葉真司容疑者が致死的水準の全身火傷でもしぶとく生き残ったことも、「悪人・嫌われ者ほどなぜか死なないの俗説」を思わせる。
青葉容疑者、回復傾向に＝聴取めど立たず、解明に時間－１８日で２カ月・京アニ放火 (時事通信社 – 09月18日 07:31) http://mixi.at/aeONPMF
視点を変えれば、地獄の業火とまでいかずとも、耐え難い重度の全身火傷の激痛・疼き・後遺症の拷問にかけられたと見なすことで、被害者遺族や義憤の強い人の報復感情を満たせる部分もあるかも…ただ青葉容疑者のような型の犯人は、自分で自分に負け続けて社会・他人に憎悪を弾き返す自己中心的弱者の業の権化・悪鬼に近い。
人間の持つエゴセントリック（自我執着・自己中心）な意思の持続・貫徹が、被害妄想や社会憎悪と混じりあった時に、「京アニ放火大量殺人事件」のような人間社会の倫理や常識を破壊する悲惨極まりない事件が起こることがある。常人は自己破壊・自殺に転じることも多いが、中には社会・他者に痛撃を与えるテロリスト型も出る。
○乳幼児を育てている女性の世界は狭く、シングルマザーなら尚更「閉鎖的な家庭・夫婦がすべて」になる。DV・モラハラを受けた時、毅然と抵抗できる意思の強さがある女性とDV加害者は付き合わない。
結愛ちゃんの母、「夫に隷属関係」 浮かんだ児相の課題 (朝日新聞デジタル – 09月18日 07:38) http://mixi.at/aeOqA6j
状況や判断を共有する外部性があれば、人は自分一人では敵わない「非常識な相手・暴力的な相手」にも反論・抵抗・拒否をつきつけやすいが、外部性がないと思い込んだ状態では「夫婦・親子・恋人・友人との理不尽な上下関係」が所与・世界の前提になってしまう。社会や他者との接点が元々ない内向的な母親なら特にそうである。
常識・倫理・愛情があり自由意思を維持していれば、「夫（妻）のDVに抵抗し、子供への虐待を防げる」のは確かだが、大半の人は「まともな配偶者や知人の存在・常識のある外部性・一定の経済力」によって、「子供をいじめて苦しめることを正当化する虐待の強制・DVの洗脳」を拒絶できる強さを維持している面もある。
北朝鮮のような独裁国家では「白を黒と言わせる理不尽な強制」を国家ぐるみのDV・脅しによる洗脳で実現するが、この国に放り込まれれば人権尊重する考えの日本人でも、金正恩に笑顔で迎合する以外の選択肢はまず選べない。DVに隷属する人の心理は、視野狭窄と思い込みで「上下関係の固定・罰の恐怖」の刷込みである。
配偶者を犯罪的虐待に加担させるDV加害者、あるいは人を監禁して洗脳・隷属させるサイコパスなどに共通する特徴として、「恣意的なルール設定・違反した時の激痛を伴う罰」がある。「どんな痛みでも意思を曲げない強い人」は滅多にいない、大半は罰としての殴打・火傷や水面に顔をつける窒息等でも恐怖で反論できなくなる。
DV・虐待・犯罪強制などがセットになっている異常な加害者が相手の場合、早期に物理的に逃げ出す以外に助かる方法はない。だが、自分に経済力や自信がない人の場合、「俺がいなければ、お前は厳しい社会で一人では生きていけない・お前は何の価値もないダメな人間」というモラハラによって逃げる意思・自信を失いやすい。
○丸亀製麺の社長、一番ごねられると厄介な丸亀市に根回しし寄付もしている辺り、商売人のしたたかさ…丸亀製麺の人気はほとんどの地域で柔らかいコシのない麺しかなかったから。
「丸亀製麺」が“香川県丸亀市と関係ナシ”と炎上。丸亀市を直撃したら驚きの事実が (日刊SPA！ – 09月18日 16:02) http://mixi.at/aeOqgBc
丸亀製麺のうどんは、本場の讃岐うどんとは出汁の取り方も麺の固さ・のど越しも違うし、単価が高い(全国チェーンの商売で利益のでる価格設定)というのはその通りなのだが、結局、本場の讃岐うどんで全国展開する発想やマーケティング・資本がなかったのだろう。本場で人気店でも、万人受けして成功するかは未知数でもある。
個人店で特別に美味しいラーメン屋やうどん屋、蕎麦屋、レストランなどは確かにあるが、だからといって店舗を10店、20店、100店と増やしていけば、元祖がどれだけ美味しくてもまず経営に失敗する。味の再現が難しいのもあるが、全国で満遍なく売れる味やマーケティングは、一店舗の名店とは異なるからである。
食事や飲食のお店というのは、純粋な味が確かに第一なのだが、全国チェーンでは「飽きない商品構成・季節もの商品の開発」が個人店にないハードルとしてあり、同じ定番メニューだけでは安定した売上を保てない。メニュー以外も店舗の内外装や雰囲気、店員の接客レベル、宣伝広告と口コミなど、細かな部分で難しい。
福岡県も伝統的な地元のうどんは、噛めばすぐにぶつぶつと切れる柔らかい麺で、コシのあるうどんを食べさせるお店自体が10年くらい前には無かったのである。そこに丸亀製麺が乗り込んで、特に中高年を中心に「こんなコシのあるうどんもあるんやね」の意識改革で、ラーメンと同じで硬麺好きが一気にファン化の流れかと。